夫はどちらかといえば明るく穏やかな性格です。社交的な面もあり、人付き合いも良好にできていると思っていました。しかし、35歳になった2023年の夏ごろから夫の様子が変わり始め、体調が悪い日が続くように。そして、それにははっきりとした理由があったのです。温厚な性格の夫が体験した体調不良とその理由、回復するまでのエピソードを紹介します。
温厚な夫がささいことでイライラするように
うちの夫は社交的で、子どもの同級生のパパ・ママなど、初対面の人とも会話を楽しめるタイプです。また、用水路にタイヤが落ちた軽トラックを見つけたときは、近所の人と一緒に助けるなどやさしいところもあります。ただ、夫は曲がったことが許せない人。態度が悪い店員に接客されたときなど、間違っていると思ったことに対しては怒り、感情をあらわにする一面もありました。
そんな夫とは2016年に結婚。同じタイミングで夫が転勤することになり、新たな地で生活を始めました。その後は2人の子どもに恵まれ、夫婦で協力しながら楽しくも忙しい毎日を過ごしてきました。
しかし、2023年の夏のこと。夫はささいなことで不機嫌になることが増えたように感じました。特に、当時5歳の息子と、2歳の娘のわがままな態度に対してイライラして怒るようになったのです。子どもの泣き声に対しては「うるさい!」と言うことも。私は、夫の不機嫌な態度に不満を抱きながらも、性格の問題だからしょうがないだろうと思っていました。また、娘がイヤイヤ期に突入していたため、夫が「イライラするのはよくあること」と思っていたのです。
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頭痛が頻繁に起こり不機嫌になることも
しかし、夫の異変はイライラだけでなく体調にも表れるようになりました。毎朝のように、起きると「頭が痛い」と言うのです。ただ、夫はもともと片頭痛持ちだったため、初めはあまり深刻に考えていませんでしたが、その後も夫の頭痛は頻繁に起こるように。そして、頭痛がひどい日が増え、仕事を休むことが多くなってしまったのです。
さすがに私も「この状況は普通ではない」と思いました。私は夫に病院受診を提案しましたが、病院に行くのは面倒なのか、なかなか行こうとしません。痛み止めを飲んで寝ている日が続きました。
夫が仕事を休みがちになり2週間ほどたったころ、夫の会社から1本の電話がありました。電話の相手は健康相談窓口の社員。幸い夫の会社には、自身の健康について医師に相談できる窓口がありました。夫は今までも何度か頭痛のことを相談したことがあるようですが、今回は急に休みが多くなったため、夫の様子を心配して電話をくれたようでした。
会社に出向いて健康相談を受けるように促された夫は、ようやく重い腰を上げ、医師に体の状態を相談。その後、医師のすすめにより内科を受診し、処方された薬で様子を見ることになりました。
夫がやっと病院に行き、「これで体調がよくなるかもしれない」と安心感を覚えていた私。しかし、処方された薬を飲み続けても、夫の体調は回復しませんでした。それどころか、出社を試みた際には、会社に到着した時点で腹痛を起こすなどの異変も表れるように。そして、再び会社の健康相談窓口を利用することになった夫は、何度か医師に体調の相談を重ねた後、精神科の受診をすすめられたのです。