貯蓄型保険のメリットとデメリット 「生命保険で貯金」の注意点

貯蓄型保険には掛け捨て保険にないメリットがたくさんありますが、逆にデメリットもありますので注意が必要です。まずはメリットからみていきましょう。


お金が貯まるイメージ
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メリット強制的にお金が貯まる

貯蓄型保険一番の魅力は、保障を確保しながら貯蓄ができることです。毎月決まった保険料が銀行口座やクレジットカードから引き落とされるので強制的に貯金ができ、知らず知らずのうちにお金が貯まっています。

なかなか貯金ができないという人は貯蓄型保険に加入して強制的に貯金していくのも良いでしょう。

メリット長期間もてば利回りは銀行預金より高め

最近、銀行の普通預金は低金利で10年や20年預けていてもほとんど利息がつきません。しかし、貯蓄型保険であればその商品や販売している会社にもよりますが、平均的に1%から2%ほどの利回りが期待できます。

メリット生命保険料控除で節税

貯蓄型保険も、もちろん生命保険料控除の対象となります。年間8万円以上保険料を支払っていれば4万円の所得控除となり、所得税率10%住民税率10%の人であれば、8000円税金が節税できます。これを利息と考えるとさらに魅力的ですね。

ではデメリットにはどういったものがあるのでしょう。

デメリット保険料が高い

通常の保険に比べるとこの貯蓄型保険は保険料の単価が高く設定されています。同じ保障金額で比較した場合、掛け捨ての保険に比べて貯蓄型保険の保険料は5倍から10倍ほど高くなっています。

よって大きな保障に入りたい方には貯蓄型保険は向いていません。

デメリット早期の解約は元本割れ

貯蓄型保険は、純粋な貯金とは違い、保険の手数料が掛かっています。その手数料は、早期の解約ほど高く設定されているので、途中解約すると元本割れすることがあります。よって確実に継続できる期間を設定して契約するようにしてください。

デメリット固定金利の商品が多いのでインフレに対応しない

貯蓄型保険のほとんどが固定金利の商品が多く、銀行の金利よりも高い利回りがメリットといいましたが、逆に将来的にインフレとなった場合、貨幣価値が下がり、保険の価値も下がってしまいます。インフレが心配な方は、固定金利のタイプではなく変動金利のタイプや、外貨建ての商品を選択すると良いでしょう。


不安な顔の男性
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貯蓄型保険はライフプランをよく考えた上で比較検討を

知らず知らずのうちにお金が貯まる、利率が普通預金よりも高めなどのメリットほか、解約すれば元本割れや保険料が高いというデメリットがあることが分かりました。貯蓄型保険を選ぶ際には将来のライフプランをよく考えて比較・検討することをおすすめします。貯蓄型保険の保険料は一般的に高いので、今は毎月のやりくりに問題がなくても将来的にその保険料が負担になることがあります。

実は私のところに寄せられる保険見直しの相談で多いのがこのようなケースです。

独身や子供が小さいうちは2万円、3万円という月々の支払いが負担にならなくても、子供の成長とともに、またマイホーム購入を機に、その支払いが苦しくなってくるでしょう。そしてやむなく解約をすることになり、元本割れをしてしまったという失敗例をよく聞きます。

「保険料の払込期間中に解約すると通常元本割れする」という貯蓄型保険のデメリットを踏まえ、保険で貯金することばかり考えるのではなく子供の教育資金や今後の住宅資金の計画なども合わせて総合的に考えることが大切です。さらに加入する際には、ランキングの高いおすすめの貯蓄型保険を調べ、保障内容や解約返戻金についても比較検討していきましょう。