遺品寄付の方法4つ!大切な思い出の品が役立つ手放し方とは?注意点・処分方法も!

遺品を寄付する方法や注意点、寄付できない遺品の処分方法を紹介!遺品整理を行うと、故人の衣類や日用品、趣味のコレクションなどさまざまな遺品が出てきますが、役立つ形で手放したい人には寄付がおすすめです。社会貢献にもなるおすすめ寄付先も紹介!

寄付と寄贈の違いとは?

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遺品整理の選択肢として、寄付と寄贈がありますが、両者は譲り渡す施設の種類によってわけられるケースが多いです。

寄付とは、公共の団体や公共事業に対して自らの意思で行うもの。例えばNPO法人やボランティア団体、自治体などに金銭や品物を送り、開発途上国や被災地などで貧困に苦しむ人や地域の生活に役立てます。

一方、寄贈はもともと贈る場所に関係なく物品を贈り与えることを意味していましたが、現在では学校や図書館、美術館、医療機関などの公共性の高い施設に対して物品を渡すことを意味します。

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遺品を寄付する方法は?

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遺品寄付を検討する際、どんな選択肢があるのか、どのようなものなら寄付できるのかわからない人も多いのではないでしょうか。

ここでは、遺品を寄付する具体的な方法を紹介します。

NPO法人やボランティア団体に寄付する

日本国内や海外の開発途上国などでさまざまな支援を行っているNPO法人やボランティア団体では、金銭だけでなく物品の寄付も受け付けているため、遺品整理や生前整理で寄付を検討している場合の選択肢の一つになります。

例えば、以下の遺品の寄付が可能です。

衣類
タオル
日用品
食品
ぬいぐるみ

ペットフード など

特に衣類は被災地や開発途上国での需要が高く、トレンドのものでなくても寄付すると喜んでもらえることが多いです。

団体によっては食品やペットフードなどの寄付も受け付けていますが、未開封で賞味期限が切れていないものに限られます。

それぞれの団体で受け付けている品目が異なります。どのような物品であれば受け付けているか、事前に団体のホームページで確認してから贈るようにしましょう。

介護施設や児童養護施設に寄付する

介護施設や児童養護施設も遺品の寄付先候補の一つです。

介護施設では、以下のようなものが寄付できます。

バスタオル
使い捨てゴム手袋
介護用車椅子
色鉛筆や絵の具
空気清浄機 など

ただし、施設によって必要な品が異なります。要介護度が低い高齢者が多い施設では、文具や楽器、運動用具などが喜ばれますが、要介護度の高い高齢者が多い施設では車椅子の寄付が喜ばれることが多いです。

児童養護施設では、幼児から18歳くらいまでの未成年の子どもが暮らしているため、子どもが使えるものや、生活に必要なものが喜ばれます。

例えば、以下のようなものが寄付できます。

絵本・漫画・参考書などの本
衣類
自転車
おもちゃ など

この他には炊飯器やドライヤー、掃除機などの家電も、子どもの数が多く使用頻度が高い施設では需要が高いです。

企業に寄付する

国内や海外で生活物資の支援を行う企業でも、物品の寄付を受け付けているため、遺品整理の際に検討してみましょう。

例えば、UNIQLOやGUなどのファストファッションブランドでは、店頭に回収ボックスを設置して衣類の寄付を受け付けています。

他には、日本リユースシステム株式会社とハルメクが運営する「ハルメク 古着でワクチン」でも、古着を寄付して開発途上国で販売することで国内外で雇用を生み出したり、ポリオワクチンを寄付したりなどの支援につながるサービスを提供しています。

また、ファミリーマートでは食品の寄付が可能です。

家庭で食べ切れない食品を店頭の回収ボックスへ入れると、子ども食堂やフードパントリーなどの地域で食の支援活動を行う団体へ寄付できる「ファミマフードドライブ」という活動を行っています。

受け付けているのは賞味期限が2か月以上あり、かつ常温保存が可能で未開封の食品に限るため、遺品整理で出た食品を消費しきれないことが予想できる場合は、早めに寄付を検討するとよいでしょう。

学校や公民館などの施設に寄贈する

衣類や食品など以外の遺品を処分する際は、学校や公民館などの公共性の高い施設に寄贈するのも一つの方法です。

例えば、学校には以下の物品を寄付できる可能性があります。

書籍
楽器
文具
運動用具
絵画 など

学校に遺品を寄贈する場合は、生徒の年齢に応じた物品を贈る必要があります。

ただし、ボールやミットなどの運動用具は、ある程度のまとまった数でないと受け付けてくれない可能性もあるため、事前に学校へ問い合わせてみましょう。

受け付けている物品の範囲は広くありませんが、公民館でもタオルや掃除用品などの寄贈が可能なところもあります。

また、消耗品ではなく貴重な戦時中の日記や自費出版の本なども、公民館の判断によって寄贈が可能です。遺品の中で残しておきたい、役立てたいと思うものがある場合は、問い合わせてみることをおすすめします。