夫源病と気付いたときの相談先は?
夫婦関係にこれまで我慢できていても、更年期になると心と体のバランスを崩す方が多くなります。
そのため夫源病で体調を崩している女性が相談する先は、女性外来や更年期外来などですが、その体調不良の原因の一因が夫だと気付いてくれるような医療関係者もそれほど多くはありません。
夫婦カウンセリングを行う臨床心理士などに相談するのも良いかもしれませんが、その際も夫の協力がなければあまり効果はないでしょう。
症状が軽いときは実家などで愚痴をこぼすのもいいでしょうが、夫の実家に相談するのはやめた方がいいでしょう。夫の両親は我が子がかわいいので夫の肩を持つことが多く、逆にストレスが溜まるかもしれません。
現実的な方法としては、不満を少しずつ出していく、厳しいかもしれませんが経済的な独立を図る、スポーツや趣味なのでストレスの発散をするなどがおすすめです。とにかくあまり我慢を続けないことが大切です。
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石蔵文信さん(いしくら・ふみのぶ)さんのプロフィール
1955(昭和30)年生まれ。大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。循環器内科が専門だが、早くから心療内科の領域も手がけ、特に中高年のメンタルケア、うつ病治療に積極的に取り組む。01年には全国でも先駆けとなる「男性更年期外来」を大阪市内で開設、性機能障害の治療も専門的に行う(眼科イシクラクリニック)。2022年10月逝去。