交通誘導員として働く私。年下の妻と中学生の娘と3人で暮らしているのですが、私はいつものけ者扱いされていました。そんなある日、衝撃的な場面を見てしまい……。

ATMだと言われ

家族のために毎日一生懸命路上で働いてきた私。妻と娘にお土産を買って帰ることもしばしば。しかし、彼女たちにとって私はただの金づるのよう……。疲れて帰宅しても無視して、「あんたはうちのATM。安月給で残高不足だけど!」という暴言を浴びせられました。

さらには「臭いから部屋から出てくるな」「風呂も最後に入れ」など、扱いはさらに乱雑に。次第に私は家に居場所がないと感じるようになり、今ではすっかり職場が憩いの場となっていました。

ついには、中学卒業を目前にした娘から、「いつも汗まみれのあんたが父親なんて私の人生最大の汚点。卒業式には来るな!」とまで。私はショックを受け、なぜここまで嫌がられるのかと頭を抱えていました。

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のけ者にされる理由は

ある日の仕事終わり。ひとり作業着でラーメン屋へ向かう道中、ふと向かいの高級レストランに目をやると……。妻と娘、そして高そうなスーツを着た見知らぬ男性が、仲良く笑顔で食事をしているではありませんか!

その光景を見て、私は達観。妻からも娘からも私はATM扱いされるのみで、これ以上家族として関わっていくことはできないのだとハッキリ悟ったのです。

娘の卒業式当日。私は記入済みの離婚届を置いて家を出て、そのまま式にも行かずに姿を消したのでした……。