スクリーンの前に立った自分の姿が撮影され、そのままアバターに変身――。Pocket RD(東京都港区)が開発した「AVATARIUM Portable(アバタリウムポータブル)」だ。

アバター姿で、好きなアイドルや有名人と動画内で共演したり、歴史上の人物に扮したりと、多彩な世界を楽しむことができるという。開発企業を取材した。

ライブイベント、職業体験ほか広く活用を想定

「AVATARIUM Portable」は高さ170センチの、縦長スクリーンのスタンドだ。

Pocket RD担当者によると、スキャニング技術と最新のディープラーニング技術で、顔の特徴や表情、質感を高精度に再現するという。目の動きや微細な表情の変化も自然に表現。アバターとなっての動画内での動きも、まるでその場に存在しているかのようにリアルに再現されるとの説明だ。

同社では、エンターテインメントから観光、教育、企業のブランディングまで、幅広い分野での活用を想定している。ライブイベント、アミューズメント施設、ミュージアム、工場見学、就活イベントといった用途が考えられるようだ。

例えばビジネス分野では、アバターを通じ、社員や顧客に特定の職業を体験してもらうような活用方法があり得る。

なお「AVATARIUM Portable」は11月20日~22日、東京ビッグサイト西展示棟で行われる「産業交流展2024」で展示される。