「私、実はセクシー女優をやってて…」打ち明けられた女友達がとりがちな“5つの反応”――仰天ニュース傑作選

過去5万本の記事より大反響だった話をピックアップ!(初公開2022年10月15日 記事は取材時の状況) *  *  *

◆「私、元セクシー女優をしていて」を耳にした時の女性の反応

 目の前の友人が突如「私、セクシー女優だったのよ」なんて事実を暴露すれば、女性は高確率で激しく驚く。前回の記事で全く気に留めない男性がいる、と書いたが、女性の場合「ああそう」で済ませられるケースはあまりない。

 私が過去を明かしたとき、彼女たちはどんなリアクションを取ったのか。男性編と同じく、これまた5つのパターンに分けられるので、体験談を交えながらお話ししていこう。

◆反応① ドン引き。とにかくドン引き。絶縁もあり得るケース

 そういった業界へ興味津々な男性に対し、女性はドン引きするケースが多い。中には性に対して嫌悪感を抱く人もいる。そもそもビデオを観ない人間からすれば、カメラの前で裸になることさえ有り得ない行為だ。

 なので、彼女たちからすると元セクシー女優なんてとんでもない人種にしか思えないだろう。

 私も過去に、友人から絶縁された経験がある。事実を話してからしばらく付き合いを続けていたものの、ある日「やっぱりあなたの仕事は理解できないや。ごめん」と悲しげな顔で告げられたのだ。

 これには激しいショックを受けたが、万人に受け入れられない商売をしている現実を改めて思い知ることとなる。今思い返せば、諸々の感覚が麻痺した私の頭をハッキリさせるきっかけとなった出来事と言えよう。

◆反応② 助言と苦言を交互に言い放っていくパターン

 ①のように全面から否定するわけではないが、「若いうちしかできないよ」「何歳まで続けるか決めておかないと」「そんなに稼いだら金銭感覚おかしくなるんじゃない?」「ネットに一生作品が残るでしょ!?」など、有難いような、心を惑わせてくるような助言と苦言を交互にぶつけてくるケースは少なくない。

 恐らく彼女らも衝撃の事実を聞かされて、動揺しているのだろう。顔見知りだからこそ否定したくない、でも肯定をするのは何か違う、のような迷いがチラついていることが見て取れる。

◆母親に怒られているような気分に…

 本当に心配をしてくれた上での助言も確かにあるのだが、のちに苦言がやってくると、場合によっては母親から怒られているような気分に陥ってしまう。

 まるで宿題をやろうとした時に「宿題をやれ!」と言われたあの感じとそっくりなのだ。頭で理解していることに追い打ちをかけられると、つい大人げない返しをしそうになってしまう。

 実のところ、真っ向から絶縁されるよりもメンタルを抉られたのは事実。ジワジワと毒のように全身を蝕まれるこの感覚は、二度とは経験したくないものだ。

◆反応③ 根掘り葉掘り聞いてくるパターン。そんなに聞かないでⅡ

 男性編でも根掘り葉掘り聞くタイプを紹介したが、女性でも細かい部分を探ろうとする人たちは多い。

 ただガンガンと興味深く質問を投げるのか、苦言を呈しながら「でもさ……」と恐る恐る聞いてくるかは相手によるが。いずれにせよデリカシー皆無な内容であることに変わりない。

◆特にギャラについては興味津々

 男女共通して、ギャラや給料制度には激しく興味を持つらしい。稼いでいると言えば反感を買うし、言うほど高収入を得ていないと答えれば「なんでわざわざセクシー女優やってるの?」みたいな空気に急変する。

 いずれにせよ、質問攻めは高確率で地獄の雰囲気と化すことに間違いはない。

◆反応④ え、あなたも!?相手からまさかのカミングアウトされるパターン

「あなたが本当のことを言ってくれたので」のような感じで、相手が急に夜職をしていた過去を明かし始めるパターンがある。実はこのケース、皆さんの想像以上に多いのだ。

 誰にも言っていなかったが昼職の傍らでピンサロに勤務している、生活費を援助してくれるパパがいるなど、予想外のカミングアウトにこちらがビックリ。

◆自分よりも“ベテラン”のパターンも

 現代は夜職に対して寛容になりつつあるが、それでも偏見の目が消えることはない。今まで言い出せなかった秘密をようやく打ち明けられるせいか、“夜職カミングアウト系女子”に次から次へと暴露を重ねられたことも。

 下手すると自分以上にエロのベテランだった……! なんて事態に直面した例もあるので、世の中には色々な意味の“センパイ”がたくさんいるようだ。

◆反応⑤ 同性でも気にしないパターン

 相手の仕事が何であれ、人間性が好きだからそれでいい。そう考える女性は、相手の職業によって付き合い方を変えることはない。本当に全く気に留めないタイプもいれば、近頃のセクシー女優たちの活躍ぶりを見て応援してくれる人もいた。

 私はデビューからしばらくの間、高校時代の仲良しグループに女優である事実を隠しており、告白する時は冷や汗ものだった。けれども、「あなたが選んだ道だし、楽しくやれているなら問題ないのでは」と返されたので、単純に嬉しかった。

 どうしても特殊な目で見られがちな仕事だからこそ、受け入れてくれる仲間はたいへん貴重な存在なのだから。

◆実は“気に留めていないフリ”をしている人も…

 しかし、気に留めない素振りを見せても、相手によっては油断禁物。表と裏がある人は2つの顔を完璧なまでに使い分け、散々気に留めない様子を見せていながら、私のいないところでめちゃくちゃ批判している恐ろしきケースも。ジキルとハイドっぷりもいいところだ。

 女性の言う「大丈夫」「気にしてない」は特に注意すべきフレーズの代表格なので、真に受けてはならない。

 そういった仕事に激しい嫌悪感を覚える人、密やかな興味を示す人、気に留めない人などリアクションは見事にバラバラ。男性のように「ワンチャン……」というゴールがないのも、これまた反応に男女差が出る理由だと思う。

 ただ、共通して言えるのは、みんな業界のウラを知りたがるということ。謎のベールに包まれた世界だからこそ、こっそりと隙間から覗いてみたい。そんな気持ちに駆られるのだろう。

 もし今、あなたの目の前にいる女性から、セクシー女優だと明かされたら……? どんなリアクションを取るかを自分に置き換えて、一度考えてみてほしい。

文/たかなし亜妖

【たかなし亜妖】

元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。