気が付けば3カ月生理がないというとき、考えられるのが生理不順、閉経、妊娠です。その中で妊娠の可能性は、避妊ナシの行為があったかどうかが鍵になります。もし身に覚えがある場合はどうすればいいのか、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
妊娠検査薬の反応があるのは2カ月まで
もしかしたら妊娠かもと思ったら、まずは市販の妊娠検査薬の使用が思い浮かびます。しかし、妊娠検査薬は妊娠の初期症状にしか反応しないと駒形先生は言います。
「市販の妊娠検査薬は10週くらいまでに反応するようにできています。12週を超えてくると、反応するホルモンが出なくなるので検査できなくなるのです。
ですから、避妊をしない行為があって生理がなく、心配で妊娠検査薬を使う場合は2カ月以内に使いましょう。例えば3カ月、4カ月たってから妊娠検査薬で陰性だった、閉経の兆候だろうと自己判断してしまうと、妊娠が進行してしまいます。避妊をしない行為があって3カ月以上生理が来ないときは、産婦人科を受診してください」(駒形先生)
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閉経10年くらい前からは自然妊娠はしにくくなる
40代で妊娠する方は少なからずいますが、40代になると自然妊娠の確率は低くなることがわかっています。
「閉経した後は卵子がないので自然妊娠することはありません。ただ、妊娠可能な卵子は40歳には5000個以下と、閉経の10年くらい前から少なくなるため、自然妊娠の確率は低くなります。卵子が1000個以下になると閉経です」(駒形先生)
40代の自然妊娠の確率は低くなる、けれどゼロではないというのが悩ましいところです。