動画やゲームばかりしてしまう子ども。やるべきことをやってから遊ぶよう親として子どもに伝えるには、どのような声かけをすれば効果的なのでしょうか? 本記事では、ぞう先生の著書『うちの子、脱・三日坊主宣言!』(総合法令出版)より一部を抜粋・再編集し、子どものゲーム時間について解説します。
悪いのは動画コンテンツでもゲームでもなく…
大前提として、子どもの主体性や意志の力に任せてしまうと、時間通りにやめることが難しいでしょう。だから、「うちの子は、動画コンテンツやゲームを自分でやめられないどうしようもない子だ!」なんて思わないでください。
みんなそうなのですから。そして、この大前提があるからこそ、対策できます。この前提が間違っていると、子どもを毎日叱ることになってしまいます。
「動画ばっかり見るな!」
「時間通りにゲームをやめなさい!」
こんなことが毎日起これば、パパやママのストレスが日々積み重なってしまいます。問題の本質は、動画やゲームをやめることを本人に丸投げしている点にあります。
では、悪いのは、お子さん自身の力でやめられないようにできている動画コンテンツやゲームなのでしょうか? その答えは、「ノー」です。ある日突然、ママから、
こんなふうに言われても、子どもは、「はい、そうですか。やめます」とはならないはずです。ここで1つ考えてもらいたいのは、動画を見るのもゲームをするのも、別に悪いことではないということです。毎日の生活の1つの楽しみとしてやる分にはまったく問題ありません。むしろ、「やるべきことが終わったら、ゲームするぞ!」というように、自分へのご褒美感覚でやるべきことが進む原動力になる場合もあります。では、何がいけないのでしょうか?
それは、長時間することです。長時間するから、勉強や運動、読書、家族とのコミュニケーション、睡眠といった、他にするべきことがおろそかになるのです。だから、悪いのは、動画やゲームそのものではないのです。デメリットは、長時間すればするほど大きくなります。
僕の家では、平日ゲームは1時間まで、休日は2時間までと決めています(ちなみに最初は休日のみでしたが、後から子どもの要望で、平日は1時間だけやってもいいことにしました)。そして、「宿題を先に終わらせてからやる」というルールとしています。ぜひ参考にしてください。
【まとめ】
悪いのは動画コンテンツでもゲームでもなく、長時間やること
ぞう先生
小学校教師