“3つのアーチの崩れ”が足トラブルを引き起こす
50代以上の女性なら、9割が何らかの足トラブルを抱えています。足トラブルの症状はさまざまですが、「最も大きな元凶は足のアーチの崩れ」と話すのは、皮膚科医で足トラブルの専門家の高山かおるさん。
「足は、両足合わせて56個もの細かな骨で形成され、それが腱や靭帯(じんたい)、筋肉と緻密に組み合わさり、3つのアーチ構造を保っています。しかし、加齢や運動不足で筋肉・腱などがゆるむと、このアーチが崩れ、全身のバランスをとる力や、歩く際の衝撃を吸収する力が衰えます。結果、足にかかる重みが偏るなどして、骨の変形や爪・皮膚の異常を引き起こすのです」
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健康な足は3つのアーチ構造が保たれています
内側の縦アーチ
土踏まずを形成するアーチ。歩く・走る際のバネの役割を果たし、衝撃を吸収する。崩れると扁平足などに。
前側の横アーチ
親指の付け根から小指の付け根までを結ぶ。足指で地面をとらえバランスをとる。崩れると開張足や外反母趾などに。
外側の縦アーチ
小指の付け根からかかとまでを結ぶ。効率よく体重を支え、歩く際の重心の移動をスムーズにする。崩れるとO脚などに。