女性はじん帯がゆるみやすいからリスクが高い
特に女性は靭帯がゆるみやすく高リスク。
「特に多いのが、足の前側の横アーチが崩れてベタッと広がってしまう“開張足”。放置するとタコやうおのめ、外反母趾の発症にもつながります。最近靴の横幅がきつくなってきた方や、足の指でグーをしたとき、MP関節という指の付け根部分の骨が浮き出ない方は要注意です」
「それでも痛まないうちは大丈夫」という考えに、高山さんは警鐘を鳴らします。
「下の積み木を動かすと、上の積み木がバランスを崩すように、全体重を支える足のアーチの崩れは全身に影響します。吸収しきれなかった歩行の衝撃が下肢から上半身へも伝わり、ひざや腰の痛み、肩こりを引き起こし、姿勢の悪化やぽっこりお腹、O脚など脚のゆがみにもつながります。実際に足トラブルを抱える方は、そうでない方より下肢機能が衰えているという研究結果もあります。症状が重くなり治療が必要になる前のケアが肝心です」
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よくある足トラブル3つの症状と対策
「爪の異常」特に多いのは巻き爪
爪の端が内側に巻き込み、歩くとき痛みを伴うこともある。足指での踏み込みが弱いことや外反母趾、合わない靴の圧迫が原因の場合があり、爪のケアも大切。痛みが強い場合、皮膚科やフットケアサロンなどで矯正治療を受ける選択肢も。
「皮膚の異常」特に多いのはかかとの荒れ
かかとは皮脂腺がなく乾燥しがちで、皮膚が厚くなってガサつき、ひび割れが起きやすい。予防・改善には入浴後のケアが重要。水虫の白癬菌が原因のケースも。
「骨の異常」特に多いのは外反母趾
足の親指の付け根の関節が外側に出て、親指が内側に曲がる足の病変。ハイヒールだけでなく、筋力低下やもともとの骨格筋の柔軟性、骨頭の形も原因に。軽度なら足エクササイズ(第2回でお伝えします)などが有効。