当然のてん末
「ちょっと待って。あなたなの? ご、ごめんなさい……。お義母さんに冷たくされたのがショックで。匿名のチャットでストレスを晴らそうと思っただけで……」
慌てて言い訳をする妻。しかし私は、妻が母のことをどう思っているのか本心を知ってしまったと思いました。母に無言でこのメッセージを見せると、妻からのこれまでの仕打ちを涙ながらに話してくれたのです。それは、聞くだけで胸が痛くなるような暴言ばかりでした。
「俺はしばらく実家に残る。これからのことをじっくり考えたいからね。母のことを貧乏な年金暮らしの年寄り扱いしてバカにして。母は本当は資産家で、ゆくゆくは俺たちにまとまった財産を残してくれようとしていたのに……。これまで黙っていたのは俺のために我慢していたからだ。そんな母を傷つけて楽しむような人とは一緒にいられない」
財産のことを聞いた妻は泣いてすがってきましたが、それも手のひら返しにしか思えません。母への罵詈雑言が証拠としてSNSに残っていたので、最終的には離婚に至りました。私はこれまでつらい思いをさせた分、母親孝行に努めようと思っています。
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義母に嫌がらせを受ける妻の話かと思いきや、実はその妻が鬼嫁だったのですね。早いうちに本性がわかり、離婚できてむしろよかったのかもしれません。年を取っても母親を大事にできる子どもでいたいですね。
著者/ウーマンカレンダー編集室/トーク系
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