5.最後に
2021年の生活保護受給者数は約204万人で、2015年をピークに減少傾向にあります。世帯のパターン別では母子家庭の割合が減少し、高齢者世帯が増えてきており、生活保護受給者の半数以上が65歳以上となっています(厚生労働省「世帯類型別の保護世帯数と構成割合の推移」)。
2025年にはいわゆる団塊世代全員が75歳以上を迎えます。高齢者を支援する社会福祉主事の役割はますます大きくなることが予想されます。
キャリアの面では、社会福祉主事の実務経験を活かして民間の病院や介護施設で働いたり、その他社会福祉系の資格取得に挑戦することも可能です。国家資格である「社会福祉士」の受験資格には、社会福祉主事としての実務経験4年以上も含まれる(別途、短期養成施設等の修了が必要)ので、ご興味のある方は参考にしてみてください。