奇跡の体操「きくち体操」を国民みんなで…伝えたい想い
私はヨガも瞑想も、体にいいといわれたことは全部体験してみました。でも、結局、自分の体に意識を向けて感謝しながら毎日動かし育て続けていくより他になかったのです。
意識を向けて動かせば脳が活性化し、動かしたところに血液が流れて、栄養と酸素を運んで、弱ったところをよくして、生きている体にしていけるのです。
幼少期に右手に大やけどした後も、毎日意識を向けて動かし続けてきましたので、今は感覚が戻り、ケロイドも消えて、きれいな使える親指になっています。
私は30代の頃からこの体操を「コロッと死ねる体操」だと言ってきました。
私自身60歳になったとき、「これからも自分自身を病気にしない」と強く思い、精進を続けてきたつもりです。今もおかげさまで、病気で健康保険を使ったこともなく、何一つ薬ものまず、日々感謝の思いで仕事に励んでいます。
「きくち体操」を国民みんなが行えば、国全体がいきいきしてくるはずです。そう私はずーっと言い続けてきましたし、これからも伝え続けます。
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80代でも現役!菊池和子さんのプロフィール
きくち・かずこ 1934(昭和9)年生まれ。2022年現在88歳。日本女子体育短期大学卒業。体育教師を経て「きくち体操」を創始し、以来50年以上、毎日の授業、ラジオ、テレビ、講演などを通して指導にあたる。神奈川・東京に直営教室を持つ。「きくち体操」の教室は東京・大阪・名古屋などのカルチャーセンターでも開かれている。『「意識」と「動き」で若く、美しく! きくち体操』『立ち方を変えるだけで「老いない体」DVD付き』(ともにハルメク刊)など著書多数。
取材・文=岡島文乃、井口桂介(ともにハルメク編集部)、 撮影=鍋島徳恭 ※この記事は、「ハルメク」2019年2月号に掲載した記事を再編集しています。