週刊少年ジャンプ(集英社)の公式Xは、2024年11月18日、11月掲載分から最低原稿料を引き上げたことを発表した。Xでは称賛の声が寄せられている。

モノクロが2200円、カラーが3300円、いずれも11.8%アップ

投稿によると、改定版の原稿料は、モノクロ1ページで税込み2万900円から、カラー1ページで3万1350円からとなっている。

この金額は新人作家の初掲載の金額で、他誌の原稿料がそれ以上だった場合は相談になるという。さらに、初連載の場合は50万円の連載準備金が支給される。連載の継続年数に合わせて毎年増額になることも説明されている。

なお、原作と作画が分かれる場合は、「この金額から相談の上、配分」になるという。

また、新人作家の読み切りを掲載する増刊「週刊少年ジャンプGIGA」は、モノクロ1ページで税込み1万3200円から、カラー1ページで税込み1万9800円からと説明されている。

投稿では、「読者の皆様からいただいた雑誌(紙版・電子版)の売上利益を基に、弊誌作家さんのより良い執筆環境作りへ今後も改訂を重ねてまいります」と伝えている。

これまでの少年ジャンプ本誌の原稿料は、23年11月1日のX投稿によると、モノクロ1ページで1万8700円から、カラー1ページで2万8050円からだった。今回の改定で、本誌の原稿料は、モノクロが2200円、カラーが3300円、いずれも11.8%アップしたことになる。

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「最初から明確に提示してもらえるのはありがたい」

この投稿にさまざまな声が寄せられた。

漫画家のおかざき真里さんは、「雑誌ごとに事情があるのは重々重々重々承知していますが、最初から明確に提示してもらえるのはありがたいですね。まる一年連載準備して原稿描き溜めてから『それでは一枚いくらで』と言われることも多い業界なので」とこの発表を称賛。

「地獄先生ぬ~べ~」の作画担当をはじめ、少年ジャンプでの連載経験を持つ岡野剛さんは、「私がデビューした頃は モノクロ1万円 カラー1万5千円 だったから、30年で2倍になったわけかー」と明かした。

そのほか、「大手さんがこういうの公表するのは作家さんにはいいですよね」「売上を作者に還元するって明記してるの素晴らしいね~」「これで相場より かなり高いのか…漫画家さん大変だわホント」といった声が投稿されている。