「お腹がぽっこりしている」「お腹だけ痩せたい」と、悩んでいませんか。太り方のタイプは人それぞれ違いますが、どのタイプでも日頃のケアで解消していくことは可能です。ここではタイプ別に日常生活でのお腹痩せポイントをご紹介します。
年齢を重ねると脂肪がつきやすくなる?
「今年こそ痩せる」と決意する人も、健康診断で減量を推奨された人も、漫然と「まず5kg痩せたい」と思っていませんか?
-5kgは設定しやすい数値目標ですが、50代以上の大人女性はただ体重さえ落として痩せれば良いわけではありません。
また、ストイックなダイエット方法で一時的に減量に成功しても継続できなかったり、ストレスからリバウンドしたり、代謝や筋肉が落ちて不健康な体になってしまっては逆効果。
そこで今回は、お腹太りのタイプ別に健康的なお腹痩せの体質を作る方法をご紹介します。同じ-5kgでも「1年くらいかけてゆっくりと痩せる」のを目標に、まずはお腹に脂肪がつく原因と、脂肪の構造、理想的な体重について見ていきましょう。
なぜ女性のお腹は脂肪がつきやすい?
女性は更年期を迎えると、ホルモンのバランスが変わることによる影響を大きく受けます。女性ホルモンには「プロゲステロン」と「エストロゲン」の2種類があり、脂肪の蓄積を防ぐエストロゲンが更年期に減少していくことから、脂肪が蓄積しやすい状態になるのです。
特に下半身は、内臓を支えている筋力が低下して胃腸が下がることでぽっこりお腹になる他、摂取カロリーに対して消費カロリーが低下することも脂肪がつきやすくなる原因になります。
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皮下脂肪と内臓脂肪で変わる脂肪のつき方
お腹や腰など胴体部分から脂肪がつきやすいのは、生命維持に必要不可欠な内臓を守るためで、痩せにくいという難点があります。特に女性には子宮があり、お腹に脂肪がつきやすいのもうなずけます。
脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があり、皮下脂肪は皮膚と筋肉の間につき、皮膚の外側からつまむことができます。女性の場合、体脂肪率が30%以上、腹囲が90cm未満だと「皮下脂肪型肥満」に該当します。
一方、内臓脂肪は内臓のまわりにつく脂肪で、外側からは見えません。女性の場合、体脂肪率が30%以上、腹囲が90cm以上あると「内臓脂肪肥満型」に該当し、メタボリックシンドローム:内臓脂肪症候群に分類されます。
女性の場合は、ホルモンの関係で「皮下脂肪」がつきやすいと言われていますが、更年期を迎える50代になってくると、皮下脂肪だけでなく「内臓脂肪」もつきやすくなってきます。
自分のお腹太りが皮下脂肪型と内臓脂肪型のどちらに該当するかによって、アプローチの仕方が変わるので注意が必要です。
具体的に、目標にしたい自分のベスト体重を確認して、自分に合ったお腹痩せの方法を見ていきましょう。