インターネット上での殺害予告や誹謗中傷に長年苦しんだタレントのスマイリーキクチさん(52)が2024年11月18日、自身のXを更新。前日17日投開票の兵庫県知事選を巡って「ネットde真実」などのワードが話題になる中、自らの見解を披露した。
キクチさんは1999年、ネット上で身に覚えのない事件の犯人だと決めつけられ、殺害予告や誹謗中傷を受け続けた。その後2009年、脅迫などの容疑で複数人が立件された。キクチさんは、こうした経験を踏まえて全国で講演なども行っている。
「この危険を理解している人は少ない」」
24年11月の兵庫県知事選を巡っては、メディアが発信する情報の信ぴょう性に対する不信を表明するXの投稿が相次いだ。「ネットde真実」というワードがXでトレンド入りするなど、ネットの情報に対するさまざまな意見も上がっていた。
こうした中、キクチさんは17日深夜、米大統領選や兵庫県知事選も不利だと報じられた人が当選したとXで指摘。「メディアを疑う人はネットに情報を求め、SNSの共感や閲覧数で判断する傾向がある。メディアの情報全てに猜疑心のフィルターをかけるのも危険」などとコメントした。
翌18日にも、「僕が恐れている言葉 『ネットで真実を知った』 この危険を理解している人は少ない」と投稿。19日18時時点で1万件近くリポストされるなど、SNSでも注目を集めた。
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ネット信じる人は「都合のいい情報」集めて嘘を認めない
この投稿に対し、「スマイリーキクチさんが言うと重すぎます」「重みが違う」「スマイリーキクチさんの一件を見て以来、これを忘れないようにしたい自分です」「スマイリーキクチさんが言うから刺さる」などの声が寄せられた。
キクチさんは18日、再びXを更新し、「マスメディアもネットも情報に真実もあれば虚偽もある」と説明した。テレビを信じる人の場合は、「テレビの情報違うんだって」と伝えることで納得するというが、ネットを信じる人は違う。SNSや動画で「都合のいい情報」を集めて嘘を認めないと指摘している。