排尿の回数を正常に戻すための対策法
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年齢を重ねてトイレの回数が増えるのは、ある程度仕方がないことだといえます。しかし、外出がおっくうになるなど、日常生活にまで影響してしまう可能性もあるため、頻尿の症状が深刻化しないように対策しておきましょう。
ただし排尿回数の増加は病気が原因の場合もあります。排尿時に痛みを感じるなどの症状や思い当たる原因がない場合は、一度医療機関を受診してください。
ここでは、排尿の回数を正常に戻すための対策法を3つ紹介します。
食生活の改善・飲水量の調整
食生活の改善や飲水量の調整をすると、排尿の回数を正常に戻せる可能性があります。
カフェインやアルコールを控えることも効果的ですが、スイカやメロンなどの果物や海苔、昆布、ひじきなどの海藻類、白菜やほうれん草、ジャガイモなどの野菜類にも利尿作用があるため、食べ過ぎには注意が必要です。
ただし、排尿の回数を気にして水分の摂取量を減らし過ぎると、脱水症状や熱中症を引き起こす恐れもあります。
成人が1日に必要とする水分摂取量は、食事と飲水を合わせて体重1kgあたり35mLです。体重50kgの人であれば、1750mLを目安にしましょう。
膀胱訓練
「膀胱訓練」とは、前の排尿から次の排尿までの時間を長くしていき、膀胱に入る尿量を増やす訓練のことです。最初は尿意を感じてから5〜10分ほど我慢し、15分、20分と徐々に延ばしていくことで、排尿をコントロールできるようになります。
基本的には尿意を感じてから2〜3時間ほど我慢できるようになるまで続けますが、我慢し過ぎると膀胱炎になる恐れもあるため、医師の指導のもと行いましょう。
骨盤底筋体操
排尿回数を正常に戻すためには、「骨盤底筋体操」で骨盤底筋を鍛えることが大切です。女性は妊娠や出産、加齢によって骨盤底筋が弱くなりがちであるため、積極的に行いましょう。
以下は、骨盤底筋体操のやり方です。
おしっこを我慢するように骨盤底筋に力を入れる
骨盤底筋が締まるのを感じたら、そのままぎゅっと骨盤底筋を引き締めて10秒キープした後、10秒ゆるめる
ここまでを20回1セットとして、1日に数セット行う
骨盤底筋体操は、横になっているときだけでなく、立っているときや座っているときなど、いつでも行うことが可能です。
継続すれば、4週間ほどで効果が現れ始めます。毎日の習慣にして、最低3か月は続けるようにしましょう。