前回は、きくち体操創設者・菊池和子さんに、年齢とは関係なく動ける体でいるための、起床直後の動きを伺いました。今回は朝、日中、寝る前に、菊池さんが毎日行っている動きをご紹介します。ぜひ日課に取り入れてみて。
菊池和子さんのプロフィール
きくち・かずこ
1934(昭和9)年生まれ。体育教師を経て「きくち体操」を創始し、以来50年以上、毎日の授業、ラジオ、テレビ、講演などを通して指導にあたる。
きくち体操とは?
きくち体操は、形、回数を目標にして動かすのではなく、脳で自分の体を感じ取って動かします。「体は、あなたの命そのもの。今日から一緒に動かしましょう」(菊池和子さん)
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毎日の習慣1:就寝中に丸まっていた部分を全部、伸ばします
前回お伝えしたように、寝ている間は、体が丸まっています。なので、お布団から出た後も、就寝中に縮んでいた部分(ひざ、腰、わき、ひじ)を、みんな伸ばしていきます。
写真のように両手を壁について、上へ上へと伸ばします。でも肩は下げてくださいね。そうすると体の前側が伸びます。
次はもう少し壁から離れて、上体を前に倒します。お腹を引いて、足の指で踏ん張ってください。脚の後ろ側が伸びるのがわかりますか? さらに横を向いて、片手を上げて壁につきます。腰を壁に寄せ、わきから胸にかけては壁と反対側に曲げて、体の側面を伸ばします。全身が伸びてくると、内臓ものびのび活動できるようになりますよ。
起床したら、壁に両手をついて上半身を伸ばす
1.体の前側を伸ばす