今月の特集
「カフェと音楽」

心地よい空間に身を置き、淹れたてのコーヒー片手に流れる音楽に耳を傾ける。ひそやかで静謐な音色、心を揺さぶる歌声や演奏、懐かしいナンバーとの再会もあれば、新しいメロディとの邂逅もある。カルチャーのあるカフェや喫茶店は、音楽との思いがけない出合いを手渡してくれるかけがえのない存在です。今号では、良質な音を届け続ける名店オーナーの選曲遍歴や全国の話題店のアルバムリスト、カフェを愛する人々が出合った大切な一曲など、351枚を収録。家でくつろぐひとときに似合う音楽を探し出す楽しみも、この一冊から見つけてもらえたらと思います。Better Lifeには、おいしいコーヒーと、いい音楽が必要ですね。

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日本全国、いい音楽に浸れるカフェ。


徳島の『ジョン』には、レコードをはじめ映画のポスター、小説などが並び、まさにカルチャーとの出合いの場。映画のサウンドトラックを中心に選盤。


今はなきジャズ喫茶『門』のレコード約3000枚と音響機材を受け継ぐ、鹿児島『ラック アパートメント』。客からの募金にも支えられながら、音楽のバトンを繋いでいる。


喫茶店の居抜きに構える、大阪『コーヒー ロング シーズン』。コーヒーは自家焙煎したシングルオリジンのスペシャリティのみを提供とストイックながら、選曲はコンテンポラリーなリラックスチューンが中心。


〈TELEFUNKEN〉製のスピーカーにアンプは〈QUAD〉と、柔らかい音質に心休まる東京・森下の『パレード』。下町の一角で、ジャズやボサノヴァなどを中心に響かせている。