今まで何をするのも手早さが自慢だった私。例えば料理はいかに早くおいしく仕上げるか、掃除はいかに早く終わらせるか、常に時短を意識することがとても楽しみでした。しかし、50歳を目前に時短思考は別の思考へと大きく変化することに。自分自身が驚くような意識の変化が急に訪れたのは年齢的に更年期と関係あるかも?と思いつつも謎のまま。今はこの意識の変化を受け入れて、自分にとって心地の良い生き方を大切にしているという体験談です。

意識が変化する以前の私の楽しみ



大きな意識の変化が起こるまでの私は、仕事や家事などさまざまな場面で時短を意識し少しでも要領よくおこなうことが楽しみでした。そのため、周りの人たちからは「手早い」という評価も。しかし、私の時短思考は人からの評価を意識していたわけではなく、ただ時短を考えることが楽しみでした。

例えば拭き掃除をするときは小ぶりの雑巾を10枚ほど用意し、拭き掃除中には何度も雑巾を洗うことなく10枚の雑巾をどんどん使用していき、最後にまとめて洗濯機へ。また料理でも半調理したものを冷凍して時短調理に使用したり、砂糖+醤油+だし+にんにく+しょうがなどを混ぜた自分好みの万能だれを作っておき、さまざまな料理の簡単味付けに使用したりと、時短アイデアが浮かぶとすぐに実行していました。

たとえ人から見ればちょっとした時短であっても、私にとっては時短を考えているときがとても充実感があり楽しかったのです。

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自分自身が一番驚いた意識の変化



数カ月ほど前、掃除中になぜか時短意識が起こらず、結果としていつもより時間をかけて丁寧に掃除をしたところ、それがとても心地良く感じました。このことがきっかけとなり、その後、あれほど強かった時短意識が急に薄れてしまったのです。

なぜ急に長年の意識が変わったのか自分でも驚いています。強いて言えば年齢的に更年期による精神的な変化が起こっているのかも知れないと思うようになりました。他にも車のゆっくり運転がストレスだった私が、最近それが心地良く感じるようなっています。

しかし、これらの変化は自然に自分の中から湧き出た感情なので否定することなく変化に従うことに。そのため仕事や家事にかかる時間は今までの約1.5~2倍ほどに増えましたが、それが今の私にはとても新鮮で心地良いリズムだと感じています。