50代以上の女性が知っておきたい知識を、クイズ形式でご紹介する連載コーナー「知識が身に付く!大人の雑学クイズ」。今回のテーマは、睡眠についてです。死亡率が一番低くなる睡眠時間は何時間だと思いますか?
死亡リスクが一番低い睡眠時間は?
以前のように、ぐっすり眠れている睡眠時間が短くなっていると悩んでいる方も多いと思います。8時間寝るのがいい、という説もあったりしますよね。
そこで問題です。死亡リスクが一番低い睡眠時間はどれでしょうか?
5.5~6.4時間
6.5~7.4時間
7.5~8.4時間
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睡眠時間ごとに約10年の間に死亡した人の割合は
北海道大学の玉腰暁子さんが、2004年に発表した調査の結果(グラフは10MVより引用)
上グラフは、全国45地区約11万人に1988~90年にアンケート、約10年間追跡をして睡眠時間の長さと死亡率との関係を調べたものです。平日の睡眠時間ごとに約10年の間に死亡した人の割合を、睡眠時間が7時間(6.5~7.4時間)の人を基準とし、死亡しやすさをそれぞれの時間で計算し示しています。
グラフの通り、睡眠時間が長い人でも短い人でも、7時間の人に比べると死亡した割合が上がっていることがわかります。
つまり、クイズの答えは、2番の6.5~7.4時間が正解です。(※睡眠には個人差があり、誰にとっても睡眠が7時間ががいいというわけではありません)
ちなみに、死亡の割合は、4時間未満(4.4時間まで)の睡眠時間では、男性で1.62倍、女性で1.60倍、また10時間以上(9.5時間以上)の場合には男性で1.73倍、女性で1.92倍上がります。
以前は8時間寝るのが当たり前だったのに……という心配をされる方もいるかもしれませんが、8時間という必要はないことがわかりましたね。
年齢とともに睡眠の質も時間も下がっていきますから、睡眠時間にこだわるのではなく、少しでも睡眠の質を高めるようにしたいものですね。