希少な「まるずわいがに」の濃い旨味とあふれるむき身の贅沢感がたまらない蟹スープ/るぅさんのおすすめお取り寄せ vol.59

今から50年ほど前のこと。「アフリカで美味しい蟹が獲れる」そんな噂を聞きつけ、たくさんの漁船がアフリカを目指したことをご存じでしょうか。 まだ携帯電話すらない昭和の時代。1万キロ以上もあるアフリカは、今以上に遠く、命がけ...

今から50年ほど前のこと。「アフリカで美味しい蟹が獲れる」そんな噂を聞きつけ、たくさんの漁船がアフリカを目指したことをご存じでしょうか。

まだ携帯電話すらない昭和の時代。1万キロ以上もあるアフリカは、今以上に遠く、命がけだったと思います。しかし、幸いにも蟹は獲れ、獲れた蟹は、毛がにのような甘みとたらばがにのような食べ応えがあり、本当に美味しかったそう。

ならばそのまま流通に……と思いきや、そうもいかない現実がありました。漁獲が思った以上に難しかったこと、また、蟹の殻が少し黒っぽかったこともあり、なかなか受け入れてもらえなかったそう。

もちろん漁船はどんどん撤退し、一隻、また一隻……といなくなっていきました。しかしその一方で、この蟹の美味しさと可能性を信じ続けた船もありました。

来る日も来る日も蟹と向き合い、ひたすらに挑戦し続けた船は、いつしかナミビア国政府から漁業権を取得。日本ではたった2隻しかない「Deep Sea Red Crab(まるずわいがに)」の漁獲を許された船になったそう。

そんな歴史と物語のある「Deep Sea Red Crab(まるずわいがに)」を自社船で漁獲し、さらに美味しく加工して私たちに届けてくれるお店があります。それが、宮城県気仙沼市にある「かに物語」さん。

オンラインショップには蟹のむき身や、ピザ、グラタンなど数々のものが並んでいますが、私のイチオシは「蟹のビスク」。驚くほどたくさんのむき身が入っていて、とーっても贅沢なスープなんです。



蟹のむき身が溢れる贅沢ビスク

蟹のビスクのチャームポイントは、なんと言ってもたっぷり入ったむき身。とてもスープとは思えないほどのむき身が入っていて、スプーンを入れるたびにむき身が顔を出します。

あまりのむき身量にスープを食べているのか、蟹を食べているのか分からない贅沢さに襲われますが、それもこのビスクならでは。しかもこのむき身、強い甘みはまるで毛がに&しっかりとした食感はまるでたらばがに。本当にいいとこどりをしたような美味しさなんです。



あまりの贅沢さについついむき身に見入ってしまいますが、スープだって負けてはいません。トマトの酸味や、生クリームのコク、香味野菜の美味しさがぎゅっと詰まっていて、舌触りはとっても滑らか。なにより、濃厚な蟹の風味と溢れんばかりの旨味は極上。スープだけでもメイン級の美味しさです。

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温めはレンジでも湯煎でも

蟹のビスクは冷凍商品ですので、食べる際は、凍った状態で蒸気口を上にしてお皿にのせ、500Wのレンジで3分30秒加熱。たったそれだけで美味しいスープがお目見えです。



もちろん湯煎派の方は湯煎でも。湯煎にかける場合は、凍ったまま封を切らずに7分ほど加熱するだけでOK。また、冬は温めたスープがおすすめですが、夏は冷たいままいただくのもおすすめ。