北海道余市町は2024年11月18日、ワインスクール事業などを展開する「アカデミー・デュ・ヴァン」と包括連携協定を締結した。日本で今最も注目されているワイン産地と老舗ワインスクールが協力し、さまざまな事業に取り組む予定だ。

11月19日に「余市町・アカデミー・デュ・ヴァン包括連携協定調印式」があり、余市町長の齊藤啓輔氏(写真左)と、アカデミー・デュ・ヴァン代表取締役社長の曽田誠氏(同右)がのぞんだ。
今回の協定では「農業分野の振興・6次産業に関すること」「観光振興・ワインツーリズムに関すること」「栽培・醸造講座などワインアカデミーに関すること」など6項目を定めた。一例として、アカデミー・デュ・ヴァンが「平川ワイナリー」と協働でワイン用ブドウを栽培し、2028年にファーストリリースする計画が挙がっている。栽培などを実体験する講座も企画している。

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余市町は、北海道北部、積丹半島の東の付け根に位置する、⼈⼝約1万8000⼈の町だ。北海道の中では温暖な気候で、明治初期から果樹栽培が行われている。リンゴ、ブドウ、ナシ、モモなどの⽣産は全道⼀。2011年には北海道初の「北のフルーツ王国よいちワイン特区」に認定され、現在50軒を超えるブドウ栽培農家と、19のワイナリーが集まっている。
アカデミー・デュ・ヴァンは、30年以上の歴史を持つワインスクールで、2024年に「日本ワイン応援プロジェクト」を開始。日本のワイン産地を銘醸地として広く紹介していく計画だ。