圧巻のバラの庭!春夏秋冬で楽しむ品種選びとDIYのセンスに学ぶ

冬…春を待ちわびて眠りにつきます

クリスマスが近づくと、色づいたバラの実で毎年作るリース。コニファーのブルーヘブンを剪定してアルテシモの大きなオレンジの実を挿して門扉に飾ります。

冬の間も 剪定するまでバラは咲き続けます。ザ・ダークレディーとアブラハム・ダービーですが、5月とは違って、凍える夜の冷たさに染まるように濃い色になります。剪定のときに見つけたバレリーナのローズヒップもかわいい!

庭仕事が一番忙しいのは1月と2月です。どんなに北風が吹いても、バラの誘引をほどいて剪定を続けます。そして、5月にはどんなふうに咲かせようかと思い描きながら誘引をしていきます。私はこの20年間で、すっかり寒さに強くなりました(笑)

冬の間 5種類ほどの鳥たちが庭に飛んできます。メジロはいつもつがいでやって来て、挿したミカンを仲良く食べる姿を見るとほっこりします。

関西で雪が積もるのは珍しいので、そんな日は朝から大慌てです。息子が作ってくれた巣箱には、ジョウビタキやシジュウカラが飛んできて、ひと休みしています。

冷たい冬、庭は静まり返って春を待ちます。

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早春…目覚める庭

早春。庭の目覚めは早く、クリスマスローズがまだ冷たい空気の中咲き始めます。


クリスマスローズのリースはかわいいので毎年作ります

ミモザが満開になり、春の主役・チューリップが咲き出すと、庭は一気に春色に染まり1年が始まります。


チューリップや種まきっ子の花が咲くとほっとひと安心

ホスタたちも目覚め庭はエンジン全開! バラが咲く景色とはまた違って、新芽の鮮やかさに心惹かれる季節です。

デッキ…DIYで作る私の部屋

我が家の敷地には家が2軒建っていて、その間をデッキで繋いで行き来できるようにしています。最初、デッキは狭くてやっとテーブルが置けるほどでしたが、この空間は私の部屋!

DIYで棚を作って雑貨を置いたり、陶芸教室で作った素焼きを飾ったり、フェイクのドアをつけたり、自分の好きなものを一つずつ作っていったので思い入れがありました。

この小さな空間で、どれだけたくさんの人たちとおしゃべりできたでしょう! 幸せを感じられる庭の部屋です。

そして息子が家を新築したのを機にデッキも広くしました。

大工さんに屋根だけ作ってもらった後は 自分でDIY! ブルーのペンキを塗った板を壁に張り、白いペンキを塗った材木で棚を作り、いろいろな雑貨や好きなものを集めて飾り……それはそれは楽しいDIY!

今は雨が降ってもランチでき、寄せ植えや種まきもここでしています。家族が集まるBBQも、雨でもできるようになりました。庭に屋根のある部屋があるととっても便利です。


友人たちとランチしたり、お茶したり 一人で本を読んだり……気持ちのいい空間です

作品が生まれる場所

20代の頃から作り続けているファブリックアートのタピストリー作品。毎日庭にいる時間が長くなるにつれて、そこで感じたことを表現したくなります。

これは、庭をテーマに始めて作った作品『風が生まれる』(147cm×92cm)です。庭にいて目に映る緑のグラデーションや吹き渡る風の香り、土の感触、その気持ちよさが作品作りのエネルギーになります。

タピストリー作品は染めた布で絵を描くように制作していきます。

図案を書き、染め布を切って縫い、刺繍したりビーズをつけたり。庭の作業とは真逆のように見えますが、私にとってはどちらも思い描く景色を作ることに変わりはありません。

普段は樹脂製の染料を使いますが、この『Shade』(170cm×100cm)では油絵の具を使いました。


植物の鮮やかな色合いを表現したくて、布にホスタやニューサイランなどを油絵具で描いて使いました

これは『風の会話』(170cm×100cm)庭を吹き渡る風の気持ちよさ、植物たちは揺れながらおしゃべりしているよう……。


染め布やオーガンジー、刺繍糸、ビーズなどいろんな素材を使っています

2017年兵庫県展に入賞、佳作をいただいたお気に入りの作品です。

陶芸教室で作ったハウスも庭に置いています。