タクシーアプリ「GO」の運営会社は2024年11月20日、同社が広告継続の条件としてライドシェア記事の削除を一部メディアに要請しているという報道を受け、「報道記事の掲載中止や削除等を要請している事実はございません」という声明を出した。

「広告主として深くお詫び申し上げます」

モビリティ業界専門メディア「自動運転ラボ」が20日、先述の記事を報じた。今回の要請について、「広告の非掲載をちらつかせてライドシェアの記事の排除を実質的に迫っている格好となる」と説明した。マーケティング業務の委託先企業を通じて、間接的に通知されたものだという。

自動運転ラボが報じた同日、GOの運営会社は「当社に関する一部報道について」と題した声明を公式サイトに掲載した。同社は広告代理店と連動してアフィリエイト広告を運用しており、広告掲載基準の変更は直近12カ月間実施されていないとのことだ。

だが、GOの広告を扱う代理店が、今回報じられたような「レギュレーションの変更があった」「今後、ライドシェアのコンテンツがあるサイトでの掲載はNG」という基準の連絡を送ったことは事実だという。

「当社の意図しない形で対応依頼が受け止められてしまったこと、また過度な対応を要する依頼になってしまったことは事実であり、当社のアフィリエイト広告運用の過程で報道メディアの皆様に誤解を与えるような事態となりましたことを広告主として深くお詫び申し上げます」

今回の対応が行われた原因について、GOは「広告主である当社の意図とそれを受け止めた代理店の認識との間に齟齬が発生していることに双方とも気が付かないまま、アフィリエイトASPから各掲載メディア様に対して上記の連絡がなされるに至った」としている。

広告代理店との認識統一の仕方や運用の見直しを行い、再発防止に努める。「適切な広告掲載の運用に取り組んでまいります」との方針を示した。

J-CASTニュースが20日、GO広報部に取材すると、「先ほど、当社の公式見解を以下に公開いたしましたので、ご確認いただければと思います」との連絡があり、同社が今回掲載した声明が示された。