今月は長門湯本温泉へ。山口県で最も古い、600年の歴史を持つ温泉といわれています。街の中心を流れる音信川沿いには、自然に溶け込みながら程よい間隔でカフェやショップが並び、ぶらぶらと散策するのが楽しい街です。風情ある温泉街を満喫してきました。
赤い鳥居が緑に映える絶景・元乃隅神社へ!
JR新山口駅からは、一日4往復出ているジャンボタクシーで長門湯本温泉へ(山口宇部空港からは週末のみ、予約制で直通便のジャンボタクシーあり)。長門湯本温泉から車で約30分、日本海に面する断崖絶壁にある、元乃隅神社へ行ってみました。123基あるという赤い鳥居が海に向かってずらりと建ち並ぶ様子は圧巻!
この日は実はあまり天気が良くなかったのですが、それでも他にはない驚きの絶景でした。米国のCNNが発表した「日本の最も美しい場所31選」として紹介されています。
敷地内にある高さ約6mの大鳥居は、ここの名物の一つ。上部に賽銭箱が設置されており、商売繁盛や大漁・海上安全、良縁、子宝、開運厄除、福徳円満、交通安全、学業成就など、さまざまなご利益があります。
高さがあり、賽銭箱も小さいので、なかなか命中するのは難しいですが、腕に自信のある方は、試しに投げ入れてみてください。入ったら願い事が叶うかもしれません(鳥居の脇に、投げなくても入れられる賽銭箱もあります)
123基の鳥居は急斜面に沿って並んでおり、正式参拝は山の一番下に建つ鳥居から上へ行くルートです。
参道は階段や坂道になっているところも多いので、足元に気を付けてゆっくり歩きましょう。
参道の先はゴツゴツした岩場になっており、日本海のワイルドな風景が広がります。
運が良ければ、海水の侵食で穴の開いた岩から潮が吹き出す「竜宮の潮吹き」という現象を見ることができます。
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萩焼の器が楽しめるカフェ&ギャラリー
長門湯本温泉は、音信川(おとずれがわ)の川沿いに、雑貨店、クラフトビールの醸造所、焼き鳥店、カフェなど、感じの良い店が程よく並んでいて、どこも魅力的です。
ひと休みも兼ねて、築50年を越える民家をリノベーションした、味わいあるカフェギャラリー「cafe&pottery 音」へ。
地元の旅館のオーナーや萩焼の若手陶芸家が集まり、温泉街の再生プロジェクトの一つとして2017年にオープンしました。
店内には萩焼深川窯の器が並んでいます。萩焼は豊臣秀吉の時代に始まり、長門には江戸時代から続く窯元が5軒あります。
ここでは主に若手作家3人の作品を展示しており、伝統的な技法を継承しながら、日常に使いやすいモダンなデザインの器が多く並んでいました。
長年料理の仕事をし、この街に惹かれて移住して来たという、店主の横山和代さんが作るケーキや焼き菓子は、素材を吟味し、丁寧に作られた自然なおいしさ。
チーズケーキには、地元で養蜂を営む、孫農園の蜂蜜を仕上げにたらりとかけています。横山さんは、「AINONE」というブランドを立ち上げ、店内には小さな焼き菓子の販売コーナーがあります。
カップやお皿はもちろん萩焼深川窯のものです。天気のいい日は、川にせり出したテラスでのんびりお茶するのもおすすめです。