今回の「FPに聞きたいお金のこと」は、親の相続が発生した際に何から手をつけたら良いのかという40代男性からのご相談です。相続発生時、誰に相談すればいいのか、司法書士と税理士それぞれの役割や費用について解説します。

40代男性からの相談

親の相続をすることになったのですが、相続における司法書士と税理士の双方の役割や進め方が今ひとつ理解できていません。どのように進めるのが理想的なのでしょうか?また費用は一般的にどのくらいみておけば良いですか?

(広告の後にも続きます)

相続は突然やってくる 


不動産の相続
【画像出典元】「stock.adobe.com/mapo」

相続対策を完璧に準備しているご家庭は数える程だと思います。相続は突然やってくるもの。葬儀が終わり心の整理がつき始めた頃、相続手続きの必要性に気付くことが多いでしょう。相続手続きは複雑で多くの専門知識が求められます。

相談者の40代男性のようにどの専門家に相談するのがベストなのか、相続における司法書士と税理士の役割や手続きの進め方について解説していきます。

親が亡くなった後、相続の手続きが必要になることは避けられません。しかし相続は予期せぬタイミングで発生するため、準備が整っていない場合がほとんどです。特に初めての相続手続きは、不安や疑問が尽きないのではないでしょうか。

葬儀が終わり落ち着いたら、まずは遺言書の有無を確認

葬儀が終わり心の整理が進んだら、まずは遺言書の有無を確認しましょう。遺言書が存在する場合、その内容に基づいて相続手続きを進める必要があります。遺言書がない場合は、法定相続分に従って手続きを進めることになります。

相続人の調査、相続財産の確定

次に相続人の調査と相続財産の確定が必要です。相続人が誰であるかを確認し、遺産の内容を明確にすることが重要です。不動産、金融資産、負債など、すべての財産と負債を把握することで、適切な相続手続きを行うことができます。

それぞれ誰に相談すれば良いのか

相続手続きには、法律や税務の専門知識が必要です。そこで、誰に相談すれば良いのかを事前に知っておくことが重要です。司法書士や税理士といった専門家の役割を理解し、適切なサポートを受けることで、スムーズに相続手続きを進めることができます。