2024年11月22日から二十四節気は「小雪(しょうせつ)」に

雪が舞い始めるものの、まだ本格的な雪にはならない様子を表した節気です。

小雪は二十四節気の中で気象を表す節気ですが、こうした節気は実際の季節感とずれていると言われることがままあります。

それもそのはず、二十四節気は古代中国の黄河中流域付近の気候を基準として作られたと考えられているため、日本の気候では1節気程度の遅れが生じるともいわれているのです。

そこで、最近の天気との差が気になり、2023年の小雪(11月22日から12月6日)の天気を見てみてみました。

11月24日から28日、12月1日が札幌で雪、25日は仙台で雪となっていて、あながち違っていないことがわかりました。ちなみに、旧暦にあてはめてみると今年の11月22日は旧暦の12月22日にあたりますので、実際の天気がもっと節気に近しくなるのかもしれません。

小雪の季節感

紅葉

年々色づきのニュースが遅くなる紅葉ですが、どの程度、過去と差があるものなのか、気象庁が発表している「かえでの紅葉日*」を調べてみました。

もっとも古い記録である1953年の東京の紅葉は11月8日。次の記録は飛んで1981年になり11月21日。そこから20年後の2001年は11月23日、そして直近の2023年は11月29日となっていて、ほぼ1節気分遅れているようです。

*標本木全体を眺めたとき、大部分の葉の色が紅色に変わった状態になった最初の日のこと。

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「エケベリア」

□学名:Echeveria

□分類:ベンケイソウ科 エケベリア属

□英名:Eecheveria

□別名:エチェベリア

□原産地:中央アメリカ(主にメキシコ)、北アメリカ南西部、南アメリカ

エケベリアは一般に多肉植物*と呼ばれる、葉、茎、根などに水分や養分を貯めることのできる植物の一種です。

多肉植物は50以上の科があり、原種が1万種以上、属間交配種**を含めると2万種以上もあると考えられていて、その中のひとつがエケベリア属です。

さらに、エケベリア属には原種が180種以上、属間交配種を含めると3千種以上とも言われるほど多様な種があります。また、セダムとエケベリアを属間交配種した、セデベリア属という見た目がよく似た属も存在しています。

*多肉植物は植物分類学上の定義ではなく、葉、茎、根などに水分や養分を貯め、膨らんだ姿を(多肉質)した植物の総称

**異なる属の間で行う交配

生育タイプ

多肉植物は、生育する時期によって3つのタイプ(春秋型、夏型、冬型)がありますが、エケベリアは「春秋型」です。

春と秋によく生育しますが、夏になると生育が緩やかになり、冬になると休眠します。

多くは晩秋から春にかけて紅葉し、花の咲くタイプの品種は2月から8月ごろ、葉の間から茎が伸びて、色や姿も同じ属とは思えないほど表情が違う花を咲かせます。

さらに、品種によって生育環境が異なり、低温を好むタイプや高温を好むタイプなどがあり、栽培の難易度もさまざまです。

表情豊かな色と形のバリエーション

エケベリアは葉がバラの花のように広がっているのが特徴で、葉の色や形、大きさなど多数のバリエーションが存在します。

小さなものは直径3cm程度、大きなものになると40cm程度にもなります。

カラーバリエーションも豊富で、すりガラスのようなペールトーンの緑、紫、青、黄、茶、オレンジ、ピンク、白、グレー、複色などがあります。さらに、紅葉する品種は全体が紅葉するタイプもあれば、葉先だけが紅葉するタイプなどもあり、表情の変化も魅力のひとつになっています。

名前の由来

属名は18世紀メキシコの植物画家でアタナシオ・エチェベリア・イ・ゴドイ(Atanasio Echeverría y Godoy)に由来。古い書籍などでは「エチュベリア」の名で記載されていることもあります。