パンデミックの終息とともに、世界の人々が再び旅に出るようになった。そこに「サステナブル・ツーリズム」というトレンドが生まれているのを、ご存じだろうか? ただの観光にとどまらない、新しい体験が生まれる旅に出てみよう。
唯一無二の体験をする「グリーンジャーニー」
e-BIKEに乗って阿蘇山の噴火口周辺を走る草原ライドなど、自然を満喫できるアクティビティやツアーが充実
企業や自治体とも連携し、日本の新しい旅のスタイルを提唱しているのが、「GREEN JOURNEYグリーンジャーニー」というアクションだ。日産自動車や日本旅行、JRなどの企業や東北大学などの教育機関、自治体と組んで実現したプログラムでは、走行時のCO2排出ゼロのEVに乗って地域を回り、その土地ならではの食や文化を楽しみ、地球にやさしいホテルに宿泊して、地域や環境に貢献できる。第一弾は熊本県の阿蘇と、三重県の伊勢志摩の2つのエリアからスタートし、今後は全国へと拡大予定だそう。地域の産業や文化に直接触れることで叶う、唯一無二の体験。このような斬新な試みが日本で広がりを見せるとともに、私達の旅のスタンダードも、よりサステナブルなものへと変わっていくはずだ。
真珠工房で真珠を直接取り出したり、牡蠣の養殖を手伝ったり。伊勢志摩ならではの体験を満喫できる
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サステナブルな旅のヒントに! 観光に関わる主な国際認証
「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」
国連世界観光機関がSDGsに沿って、観光を通じて文化遺産の保全や持続可能な開発に取り組む地域を認定。
2021年に認定された北海道ニセコ
「世界の持続可能な観光地トップ100選」
観光地の国際認証団体グリーン・デスティネーションズ(本部オランダ)が、持続可能な観光に取り組む100地域を毎年選出。
「グリーンキー」
ホテルやキャンプ場などあらゆる規模の宿泊施設を対象に、環境方針や持続可能な運営を評価している国際的なサステナブル認証。
・未来につながるサステナブルな旅。山岳&海洋リゾートの自然遺産を守る、各国のアクション
・自然、文化、人と出合って、未来につながる新しい旅の形