アルピニストの野口健氏が2024年11月21日、17日に行われた兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦知事をめぐる週刊誌報道に疑問を呈した。

「登山家だって、その時々の状況によってつける時計は変えます」

斎藤氏はパワハラ問題をめぐり県議会の不信任を受けるも、17日の兵庫県知事選を制し当選を果たした。SNSを中心とする世論が斎藤氏を後押しした格好だ。

こうした中、野口氏が言及したのは、FLASHによる「『またロレックスをつける日はいつだ』斎藤元彦知事、腕時計が2000円台の『カシオ』に変化で “庶民派アピール” 疑う声」との記事だ。

斎藤氏の「知事前任中と選挙期間中につけていた腕時計の変化」について報じたもので、選挙前は高級腕時計の「ロレックス オイスターパーペチュアル デイト」を着けていたが、選挙期間以降は”チープカシオ”としても知られるカシオ計算機製の2000円台の腕時計を着けていたという。記事では、こうした変化を「庶民派アピール」だとする街の声を紹介していた。

野口氏はこれに「そこ問題???」とツッコミを入れた。

斎藤氏の腕時計の変化について、「僕みたいなショボイ登山家だって、その時々の状況によってつける時計は変えます。例えば清掃活動の時にはロレックスは付けないように」とおもんぱかった。

野口氏の投稿には、「政治家の品性として高級腕時計ぐらいは身につけて欲しいですし、TPOに合わせて着けてくれればなんの問題もないですよねえ」「野口さんはショボくはないけどTPOに合わせて衣服や装飾品を変えるのは当たり前ですよね」など、共感の声が寄せられている。

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選挙直後には「何がより真実に近いのか、見分ける力を我々ももたなければ」

野口氏は選挙結果が出た17日にも、斎藤氏の勝利に寄せて「トランプ旋風が日本のとある地域にも吹いたように感じます。これだけ圧勝するとは大手メディアは予想していなかったのではないでしょうか」とコメントしていた。

「いずれにせよ『大手メディア=世論』という時代はもう終わったのでしょう。『人を引きずりおろすだけのメディア』という有権者のコメントがテレビで紹介されていましたが、まさにその一言が全てを表しているのではないでしょうか」とメディア不信を表明するユーザーが増えたことに触れ、「以前も呟いたように膨大な情報から何がより真実に近いのか、見分ける力を我々ももたなければならないのでしょう」とつづっていた。