「FPに聞きたいお金のこと」に、FPの白浜がお答えします。

今回は2人の子育て中の20代女性からの相談。貯金ができない現状や第2子の教育費の準備、第3子を産める環境にあるのか等、さまざまな不安が綴られていました。


不安を抱える女性
【画像出典元】「iStock.com/PeopleImages」

<竜田 美結さん(仮名)20代看護師からの相談>
「貯金ができません。2歳と0歳の子がいて、今は育休中です。年収は旦那が300万で私は250万。看護師なので収入を上げることは可能ですが、親が遠方で頼れないため働き方を抑えています。貯蓄タイプの終身保険に私1500万円、夫300万円加入しており、その他に個人年金と上の子の学資保険にも入っています。第2子の学資はどれぐらいかけるべきでしょうか。また3人目が欲しいのですが、育てられるのか不安です」

まずは夫婦で将来について話し合い、復職がまだ先なら家計改善が必要


ライフワークバランスのイメージ
【画像出典元】「iStock.com/NiroDesign」

今は仕事をセーブしているとのことですが、近い将来しっかり働くのなら今のような時期があっても仕方ないと割り切っていいと思います。

木を見ず森を見よう、つまり目先のことではなく長期的視点で考えようということです。

ただ、働き方の見直しがしばらく先になりそうなら、根本的に家計を改善する必要があります。まずは、ご夫婦で長期的なライフ・ワークプランを話し合うところから。もちろん3人目のお子さんを設ける前提でです。

(広告の後にも続きます)

夫婦で貯金と保険のバランスの見直しを!いつでも現金化できる普通貯金も大事

ライフ・ワークプランを考えた上で、今度は貯金についてです。今は、貯金代わりの保険が中心とのこと。保険の積立も悪くないですが、それだけに頼るのはよくありません。

貯蓄性の保険は、預金金利より少し有利なのが魅力でもありますが、契約期間が長い分、一般に低金利である今の金利をずっと引っ張る性質があり、また、一定期間内に解約すると払込額を下回り損してしまうというデメリットもあります。

大切なのは、いつでも現金化できる貯金とのバランスです。先々貯金ができる状況になるかを考慮し、場合によっては見直しを検討しましょう。その上で第2子の教育費の準備はどんな金融商品にするのかという話になります。