5.断熱リフォームの注意点

最後に、断熱リフォームをおこなううえで注意が必要なポイントが3つあります。

5-1.24時間換気システムで結露対策をする

断熱リフォームをおこなうと住まいの気密性も高まるため、結露やカビ対策のために室内の湿気を外に出す方法も検討しましょう。

24時間換気システムを導入することで、機械ファンを使って自動的に空気の入れ替えや循環を行うことができます。

24時間換気システムの中でもおすすめは、熱交換型と呼ばれる方法。部屋の空気を外へ排出するときに熱を回収し、その熱で温めた外気を室内に取り込みます。外気温の影響を受けることがないため、高断熱化の利点を損なうことのないシステムです。

5-2.部分的な断熱リフォームでは寒暖差に注意

部分的な断熱リフォームを行う際は、リフォームした部屋とそうでない部屋の寒暖差にも注意が必要です。たとえば、暖かいリビングから寒い廊下や浴室に移動する際、急激な温度変化によりヒートショックなど体調を崩すリスクが高まります。

大切なのは、家族がよく使う空間や生活動線上に寒い場所をつくらないこと。専門家と相談しながら、バランスの取れた断熱計画を立てましょう。

5-3.マンションの断熱リフォームには制限がある

マンションの断熱リフォームでは、共用部分の制限や管理規約というルールに従う必要があります。一般的には、窓や玄関ドアは「共用部分」のため、断熱性の高いものに交換するなどのリフォームはできません。内窓の設置については、室内側のリフォームとして認められるケースが多いでしょう。

専有部分も工事によっては、管理組合の許可が必要な場合もあります。特に床のリフォームは、使用する素材や工法に制限がある場合も多く見受けられます。マンションリフォームに詳しい業者に相談しながら、規約に沿った形で断熱性能を向上させましょう。

マンションリフォームの知っておくべき9つの注意点【会社選びが成功のカギ】

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6.まとめ

断熱リフォームは、冬暖かく夏涼しい環境を実現し、家の快適性を向上させます。また、冷暖房効率がアップするため、夏や冬の光熱費が高くてお悩みの方も検討してみてはいかがでしょうか。

壁、天井、床下、窓など部分的なリフォームも可能で、予算に応じて計画できるのも嬉しいポイント。今なら補助金や減税制度も充実しているため、経済的負担を軽減しながら快適な住まいを実現できます。

断熱リフォームを検討する際は、家族の状況や生活スタイルに合わせた最適な計画を立てることが重要です。断熱リフォームが得意なリフォーム会社を選ぶことで、予算内で効果的なプランを提案してもらえます。

リフォーム会社探しに困っている方は、リフォームガイドの活用もおすすめです。断熱リフォームの経験が豊富で、自分に合った業者を効率的に見つけられます。