“もっと頑張る”はNG…「不要な努力」はすぐにやめる
過去問を見ること自体は時間がかかるものではないですが、その後の勉強の質が変わる重大な行為です。勉強をしているときでも「これは過去問のあの問題が解けるようになるために必要だ」というように、「目標に近づいている実感」が湧きやすくなり、それによって「この勉強って意味があるのか?」と考えずに済むからです。
逆に、ゴールからの逆算がきちんとできていれば、勉強していても「これは自分には不要だ」「ここは力を入れなくてもいい部分だ」と不要なものをそぎ落とし、効率的に勉強できるようになります。
これをやっているのとやっていないのとでは、倍以上の差が出るといっても過言ではないでしょう。
また、やみくもに頑張ることはもう1つの大きなミスを誘発させてしまいます。それは、「もっと頑張ってしまう」ことです。自分が頑張っても結果が思うように出なかったときに、「頑張りが足りないから、もっと頑張らないと」と思ってしまうのは間違っています。
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PDCAサイクルの「C」がもっとも重要なワケ
受験勉強でも「PDCAサイクル」は活用できる
一度は聞いたことがあるかもしれませんが、何か業務を行うときに用いられる「PDCAサイクル」というものがあります。仕事の効率を上げるための考え方で、「計画(Plan)を立てて実行(Do)して、それを振り返り(Check)した上で改善(Action)する」というサイクルを徹底することで、次に活かしていくものです。
勉強においてもこれと同じように、「計画を立てる」「実行する」「振り返る」「改善する」という流れの思考が必要になるタイミングがあります。そして、このPDCAサイクルで一番大切なのは「Check」のときなのです。
自分の勉強で効率が悪い部分や意味がないものを、どんどん削っていく姿勢を持たなければならず、逆にうまくいったポイントからそれを吸収しなければなりません。
ですが、「とにかく頑張っている」人は、このCheckの場面で「もっと頑張らないと」という間違ったCheckをしてしまうのです。
頑張ることはいいことですが、間違った方向への頑張りではどんどん無駄な時間が過ぎていき、結果の伴わないPlanとDoだけを繰り返してしまうことになります。つまり、しっかりと効率的に勉強していくためには、この「根性論の頑張り勉強」では意味がないのです。