2024年シーズン、球団史上ワーストの91敗を喫し、最下位に低迷した西武だが、FA補強に動かないことがメディアで報じられている。

若手の伸び悩み、迫力不足の打線

低迷の要因は深刻な貧打だ。

今季はリーグワーストの350得点。規定打席に到達した選手は源田壮亮、外崎修汰のみで、2ケタ本塁打をマークした選手が1人もいなかった。

得点力不足は今年に限った話ではない。

かつては秋山翔吾(現広島)、浅村栄斗(現楽天)、山川穂高(現ソフトバンク)、森友哉(現オリックス)ら強打者を擁して、「山賊打線」と形容された強力打線は過去の栄光に。

近年は若手の伸び悩みで迫力不足の打線となり、投手陣に負荷がかかっている。

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阪神FAの原口文仁は?

今オフのFA市場では、大山悠輔、原口文仁(共に阪神)がFA権を行使した。大山は推定年俸2億8000万円で巨人が獲得に乗り出している。

マネーゲームとなると分が悪い。だが、原口は推定年俸3100万円で金銭補償、人的補償が必要ないCランクと見られる。原口は埼玉出身で獲得を検討する価値が十分にある選手だが、西武が触手を伸ばしている様子が見られない。

スポーツ紙デスクは、

「原口が守る一塁は西武がレギュラーを固定できていないポジションです。指名打者でも起用できますし、補強ポイントの優先順位が高いはずです。野球へ取り組む姿を含めて若手のお手本になる選手ですし、獲得に動くべきだと思うのですが…。本気で勝つ気が感じられないと指摘されても仕方ありません」

と手厳しい指摘をする。

FA以外の効果的な補強を敢行できるか。チーム再建に向け、本気度を示す必要がある。(中町顕吾)