入居予定の分譲マンションの間取りを再現したメタバース空間で、家具選びのイメージができるサービスを、長谷工コーポレーション(東京都港区)と、長谷工アネシス(同)が開発した。「メタバース家具コーディネートサービス」という名称だ。

長谷工不動産の新築マンション「ブランシエラ横浜瀬谷」の契約者を対象に、2024年11月7日よりサービスの実証導入を行っている。長谷工コーポレーションに取材し、詳しく聞いた。

バーチャル部屋の家具取り換えもできる

メタバース空間は、マンション購入契約者だけがアクセスできる。取材に応じた長谷工コーポレーションの 担当者によると、物件の引渡し前や入居前は、実際の間取りや建具の色味などをイメージしながら家具を選ぶのが難しい点に注目し、始めたという。

最初に、入居する間取りタイプと家族構成を選択。すると、それに合わせたバーチャルの部屋に入る。アバターを動かして室内を動き回れる。

部屋にある家具の色や配置を変えられるうえ、別のものに変えることも可能。家具をクリックすると、家具の一覧が表示され。そこから好きなものを選択すればよい。

家具は「無印良品」の商品で、店舗やオンラインショップで購入可能。バーチャル家具には「幅○cm」といった表記があり、サイズが分かるようになっている。詳細は、良品計画のサイトで確認できる。部屋にその家具を置いたらどんな印象になるか、イメージしやすい。

なお良品計画のコーディネーターと、アバターを介してリアルタイムで相談することも可能。コーディネートのお気に入り登録、コーディネーターの相談予約は、追加でユーザー登録が必要だ。