自分のイライラが病気かチェックするには?
些細なことでイライラしたり、怒りっぽくなったりする原因に病気が関係しているかどうかは、以下の点がチェックポイントです。
イライラが起こる状況
イライラが起こる周期・頻度
イライラやストレスの原因の有無
イライラ以外にも精神的な症状があるかどうか(無気力、依存、幻聴、幻覚、全能感など)
身体的な症状(ほてり、めまい、痛みなど)やその他の症状(うまく話せない、注意散漫、記憶障害、不眠など)は見られるか
いつ頃症状に気づいたか
イライラによってどの程度生活に支障が出ているか
持病はあるか、脳の病気やケガをしたことがあるか
現在服用している薬やサプリメントの種類
依存はあるか(酒、タバコ、ギャンブル、ゲームなど)
大きなライフイベントや生活の乱れ、精神的にストレスを感じることはあったか
ストレス解消する環境や手段があるか
ただし、診断は医師でなければ行うことができません。
自己判断で放置すると悪化してしまう可能性もあるため、イライラする症状が続く場合は我慢せず、早めに心療内科や精神科、産婦人科、婦人科、更年期外来、脳神経内科などを受診することが大切です。
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イライラするときの対処法
ここからは、イライラするときの対処法をご紹介します。
葉っぱの瞑想を行う
出典:玉置妙憂さん法話会4「心を整える瞑想法」
瞑想では、心を穏やかにすることで心身をリラックスさせる効果が期待できます。
葉っぱの瞑想は、心を落ち着かせる瞑想法です。浮かんできた想いを、小川に流れる葉っぱに乗せて流すイメージで行います。
ストレスフルな環境にいる場合には「ストレスを溜めない心の持ち方・整え方」を実践してみるといいでしょう。
アンガーマネジメントを取り入れる
アンガーマネジメントとは、直訳すると「怒りの管理方法」という意味で、怒りや苛立ちといった感情について客観的に理解しコントロールするためのスキルです。
アンガーマネジメントを身につけると、怒りの感情を自分でコントロールできるようになります。怒りに振り回されてストレスをためたり、周囲に剥き出しの感情をぶつけたりすることがなくなるため、良好な人間関係の構築につなげられるでしょう。
アンガーマネジメントは、怒りの感情とうまく付き合うための心理トレーニング・心理教育として1970年代にアメリカで生まれました。企業でも注目されており、社員研修に導入されることも多いといいます。
アンガーマネジメントのやり方としては、「◯◯すべき」思考をやめる、その場から離れる、「6秒ルール」で怒りを鎮める、怒りに点数をつけるなどがあります。
ストレスを減らす工夫をする
些細なことでもイライラしてしまうときは、ストレスを減らす工夫をしてみましょう。
質の良い睡眠と十分な休息、適度な運動、栄養バランスの整った食事、趣味などによるストレス解消も効果的です。
また、現在置かれている環境がストレスの原因になっていると考えられる場合は、環境を変えたり、微調整したりすることも有効です。すぐに大きく環境を変えることは難しいかもしれませんが、できることから始めてみましょう。
市販薬の活用
ドラッグストアなどで販売されている市販薬や漢方薬の中には、イライラを抑える効果が期待できるものもあります。
ただし、市販薬や漢方薬にはかえってカフェインや麻黄などを含む薬剤もあるため、服用しても症状が改善しない場合や、イライラなどが原因でトラブルが生じている場合は、早めに病院を受診する必要があるでしょう。
原因となる病気の治療
病気が原因で「些細なことでイライラする」「怒りっぽい」という場合は、原因となる病気の治療が必要です。
イライラする症状が続く場合は、なんらかの病気が原因となっている可能性もあるため、我慢せず早めに病院を受診しましょう。