心に寄り添える、音楽を差し出す。札幌・北3条西『chiba house』。
MUSIC 2024.11.25 New
余白のある落ち着いた空間に、耳に心地よく触れるボリュームで静かな音楽が流れる。真空管アンプを通って、ヴィンテージスピーカーから鳴る音は、音楽の個性に呼応した”輪郭”が立った響き。ピアノ曲は鍵盤の一音一音がじんわり、やわらかに。ジャズは密度の高い演奏が、かっちりとクリアに。シンガー・ソングライターの抒情的なギターに乗せた歌は、より心の奥底に触れてくる。店主・千葉幸平さんによる音響が生きる選曲は”単なるBGM”に収まらない。彼の心とからだを通過した音楽が期せずして、心のやわらかい部分に届いてしまうのだ。店のオープンはコロナ禍の2020年。「世の中も、自分の心も沈んでいて街の風景が静かなときに、寄り …
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老舗ジャズ喫茶のDNAを未来へ。鹿児島・山下町『LUCK APARTMENT』。
MUSIC 2024.11.25 New
鹿児島市役所そばのコーヒースタンドは、実はこの地域にとって大切な役割を担っている。それは、かつて市内にあったジャズ喫茶『門』のレコードコレクションと音響設備を生かしながら継承すること。以前は『コーヒーイノベート』がこの場所で店を営んでいて、移転したものの音響設備はここに残し、同店に引き継がれた形だ。もちろん真空管パワーアンプ〈LUXMAN〉の「MQ70」もコントロールアンプ〈LUXMAN〉の「CL40」も、スピーカー〈ALTEC〉の「The Voice of the Theatre」も現役。ただし、古い機器なので故障はしばしばある。ゆえに店主の福永寛尚さんにとって日々音を流し、状態を確認するの …
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