「便秘が原因で心筋梗塞!?」あなどってはいけない!実は命にかかわる便秘症をセルフチェック

「便秘は万病のもと」と消化器内科の専門医 中島淳さんは言います。慢性的な便秘は心筋梗塞などの病気を招き、不快なだけではなく命にもかかわるんだとか! まずは、便秘症セルフチェックをしてみましょう。症状が軽いうちからケアをすることが大切です。

私って便秘?こんな便のお悩みありませんか?

「お通じが最近あまりない」「トイレに行ってもスッキリしない」など、下記のような便の悩みはありませんか?

3日に1回くらいしか、お通じがない
便が硬くて、出すのにひと苦労
毎日出てはいるけど、コロコロ便がちょっとだけ
排便後もなんだかスッキリしない
若い頃は快便だったのに、最近どうも便秘気味

上記に心当たりがある方は便秘の可能性大!「便秘対策は、あれ?と思ったら恥ずかしがらずに早めにするのが効果的です」と便秘に詳しい横浜市立大学大学院肝胆膵消化器病学教室主任教授の中島淳さんは言います。

そこで今回は、便秘の原因と危険性を知り、便秘のセルフチェックをしていきます。

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便ができるまでの腸の働き

便は大腸でつくられ、蠕動(ぜんどう)運動により直腸に送られます。

食べたものは小腸で栄養素を吸収された後、大腸へ。大腸はいわば便の製造工場。液状の内容物が徐々に水分を吸収され、こね固められて便となります。

便は、腸が大きく動く「大蠕動」によって直腸に運ばれ、便意が生じます。

この大腸でのいずれかの働きが不十分なことで、本来、体外に出すべき便を十分量、かつ快適に排出できない状態を「便秘」といいます。