脳を覚醒させる4つのメンタル習慣
【1】やる気が出ない日はまず小さく動いてみる
脳はすぐやる気を失います。体を動かす気になれない日があるのも当然のこと。そんなときは今すぐできる小さな行動をいくつか決めて、紙に書いてみましょう。
例えば 「いすから立ち上がる」「伸びをする」「窓を開ける」「深呼吸する」といった具合です。とりあえずその通りにやってみると、行動したことで脳が働き始め、自然に動く気力が湧いてくることが多いのです。
気持ちがモヤモヤしたときも、とりあえず外に出て歩きましょう。歩くことで脳の情報処理能力がアップして、モヤモヤがスーッと消えていくのを実感できるでしょう。
【2】家事も立派な運動!音楽をかけて楽しく
WHO(世界保健機関)は「日常の生活活動や家事で体を動かすことも健康に役立つ」というメッセージを出しています。「家事も立派な運動」と思うと、取り組む気持ちが変わってきませんか?
さらに気分が上がる音楽をかけるなど、楽しく家事ができる工夫をすると、脳も活発に働いて幸福感を得やすくなります。義務感だけで家事をこなしていると、もったいないですよ。
【3】「私って素敵!」口に出して自分を褒める
「もう年だから何をしてもムダ……」という気持ちにとらわれそうになったら、鏡を見ながら「私って素敵!」と声に出して言ってみましょう。ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、その声を聞くことで脳が反応し、実際にいいところを探し出そうと、脳が動き出します。
そうすると、これまで意識もしなかった“自分の素敵ポイント”に気付けるように。声に出す=自分で認識できる、というのが重要。気持ちが前向きになり、「また明日からがんばろう」と思えます。
【4】習慣がマンネリになったら小さな刺激を加える
ウォーキングなど体にいい習慣を持っていても、同じことの繰り返しだと飽きるもの。脳にとってマンネリは大敵、活力を下げる原因になります。
とはいえ習慣を大きく変えるとストレスになるので、ウォーキングのコースを変える、歩く時間帯を変える、家族や友達を誘うなど、ちょっとした変化でマンネリを打破しましょう。大人の脳は放っておくとすぐマンネリに陥ります。
誰かに誘われたら気軽にのってみる、交友範囲を広げるなど、意識してフットワークを軽くすることが大切です。
ぜひ今日から実践してみてください。
取材・文=三橋桃子、田島良子(ともにハルメク編集部)、イラストレーション=秋葉あきこ
※この記事は、雑誌「ハルメク」2024年2月号を再編集しています。