次々と値上げされる、食べ物や光熱費。節約しなきゃと考える方も多いでしょう。しかし日々のやりくりだけでは、今後さらにあなたの老後資金は減ってしまうかもしれません。その理由を、IFAの五十嵐修平さんがお伝えします。
教えてくれる人は五十嵐修平(いがらし・しゅうへい)さん
株式会社バリューアドバイザーズ 代表取締役。父親の影響で大学生のときに投資を始める。投資に“無限の可能性”を感じ、証券会社に就職。「中立な立場で顧客に資産運用の提案をしたい」との思いから2013年に会社を設立。ゴールを設定する欧米式の資産運用手法を基にIFAとして活躍中。著書に『55歳からでも失敗しない投資のルール』(インプレス刊)。無料セミナーや個別相談も実施中。
※IFAとは、特定の金融機関に属さず、独立した立場でお客さまに資産運用のアドバイスを行う専門家です。
セカンドライフのために投資の勉強をしたい人は、まいにちレッスンをチェック!投資の知識がゼロでもわかる「セカンドライフのお金への備え方」を、IFA五十嵐修平さんがクイズ形式で解説します。
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世界的なインフレーションで怒涛の値上げラッシュ
2023年6月に値上げされた電気代が、10月にも再度値上げされます。長らく物価が上がらないと言われてきた日本ですが、2022年より食品や、生活必需品から高級品まで値上げが相次ぎました。
物価上昇(以下、インフレ)によって、家計が圧迫されて、家計のやりくりについて真剣に考える方が増えています。今回・次回で物価上昇時代に突入した今、最低限知っておきたいお金の基礎知識についてお伝えしていきます。
値上げは円安の影響も
コロナ禍から経済再開に向かったことによる需要の増加や、ロシアのウクライナ侵攻を起因としたエネルギー価格の上昇によって、2022年は世界的なインフレが起きました。日本ではさらに、円安という要因も加わっています。
iPhoneが約20%の値上げを発表したり、子どもの頃に多くの方が食べたであろうお菓子「うまい棒」も、42年の歴史で初の値上げとなりました。私の話をすると、朝食はヨーグルトにブルーベリーを入れて食べているのですが、ヨーグルトの値上げ、そしてブルーベリーの値上げ、さらに容量が減るというトリプルパンチを受けて大変困りました。