属性別に保険を見直すポイント

30代女性の保険ニーズは、独身、既婚、子供がいるかいないか、賃貸住まいなのか持ち家(住宅ローンあり)なのかなどの属性によって大きく異なります。それぞれの属性別に保険の見直しポイントを紹介します。

【独身】

独身時代は、自分自身の医療費をカバーする医療保険やがん保険などを中心に考えると良いでしょう。余裕があれば貯蓄型の保険も検討してみましょう。

【既婚(子供なし)】

結婚しても子供がいない場合は、大きな保障は必要ありません。独身時代に続き医療保険やがん保険をメインに考えてください。ただし、配偶者を守るために最低限の保障を準備するのも良いでしょう。

【既婚(子供あり)】

子供が生まれた場合、死亡保障を追加で検討することが重要です。もちろん医療保険やがん保険も引き続き必要となります。併せて教育資金の積み立てを始めることもおすすめします。学資保険や終身保険を活用してみてください。

【賃貸の場合】

賃貸住まいの場合、特に世帯主に万一のことがあった時には生活費だけでなく住居費を確保することが難しくなります。遺族年金などを考慮し、遺族保障として大きめの死亡保険に加入することを検討しましょう。

【持ち家(住宅ローンあり)の場合】

持ち家の場合、住宅ローンに団信(団体信用生命保険)が付いているケースが多いでしょう。団信により、死亡保障を一部減額することが可能となります。

ご参考まで賃貸の場合と持ち家の場合の死亡保障額の目安を以下の表にまとめました。

上表の金額はあくまでも目安の保障額です。収入や職場の福利厚生制度により保障額は変わりますので、詳しくはお近くのファイナンシャルプランナーまでご相談ください。

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公的保険がカバーしてくれる範囲 


カバー
【画像出典元】「stock.adobe.com/sommart」

保険を見直す際には、公的保険でカバーされる範囲を把握することがとても重要です。公的保険でカバーされる部分と不足する部分を理解して、公的保険で補えない部分を民間保険で補うという考え方で保険を見直していくと良いでしょう。

「遺族年金」

遺族年金は、配偶者や子供が一定の条件を満たした場合に、遺族の生活を保障してくれる制度です。死亡保険を見直す際は、遺族年金をきちんと把握しておきましょう。例えば報酬月額30万円、配偶者と子供が2人いる場合、遺族基礎年金と遺族厚生年金を合わせて月額約14万円の遺族年金が支給されます。公的保険である程度の保障があることで、無駄な支出を抑えられます。

「高額療養費制度」

健康保険制度には、高額療養費制度という制度があります。高額療養費制度は、1カ月にかかる医療費が一定金額を超えた場合、自己負担額を軽減する制度です。医療保険を見直す際には、勤務先の健康保険における高額療養費制度の範囲を確認しましょう。その上で、不足する部分を民間保険で補うことがおすすめです。