3.登録販売者の面接対策

──続いて、面接についても聞いていきます。面接は何回ありましたか?

1回のみで、面接官は1人でした。場所は店舗で、面接時間は1時間もかからなかったと思います。

──面接に向けて準備したことはありますか?

緊張しやすい性格なので、なるべくポジティブでいるよう心がけました。「自分は受かってこの店舗で働くんだ!」というイメージを持つように意識して。

想定回答を準備しすぎると、答えを用意していなかったときに頭が真っ白になりそうだと思ったので、肩ひじをはらず、自然体で受け答えするようにしました。

──どんな質問がありましたか?

勤務条件の質問が中心でした。「残業はできるか」「土日勤務は可能か」「近隣店舗の応援に行けるか」などです。

落ちてしまったもう1社の面接では、「できない」と正直に答えすぎていたな……と反省したんです。なので、今回の面接ではできるだけ「できます」と答えるようにしました。

毎回残業が当たり前になるのは難しいですが、パートですし、実際は人手が足りないときに少し長く働く程度で、その都度残業できるかの相談もあると思うんですよね。前向きに「できるだけ入れるようにします」と協力的な姿勢でいたほうが、受かりやすいと思います。

──うそにはならない範囲で「なるべく前向きに答える」のがコツかもしれないですね。Sさんから何か逆質問はしましたか?

「将来的にフルタイムで働くことはできますか」と聞きました。今は義両親に子どもを見てもらっていますが、保育園に入れたら勤務時間を増やしたいと思っているので。

──結果はいつ、どのようにして知らされましたか?

面接の数日後にメールで送られてきました。

登録販売者の場合、実務経験を証明するために必要な「業務従事証明書」「勤務状況報告書」を提出する必要があるので、書類を準備するよう案内がありました。これらは前職のドラッグストアに申請すれば発行してもらえます。

──入職前に準備したことがあれば教えてください。

個人的に用意したことはありませんが、オープニングスタッフだったので事前研修がありました。ほかのスタッフは開店1週間前くらいから受けていましたが、当時はまだ事務の仕事と掛け持ちしていたので、3日前からレジ操作などを覚えていきました。

──今回の転職を振り返ってみて、良かった点と反省点を教えてください。

反省点は、やっぱり1社目の勤務条件で「できない」回答に寄りすぎてしまったことですね。あとは書類の書き方ももう少し工夫できたのかなと……。

良かった点は、その反省も踏まえて、面接でできるだけポジティブに、自然な会話ができたことです。面接中は感染対策でマスクを着用していましたが、目元でも笑っていることが伝わるようにして、ハキハキしゃべって明るい印象になるよう心がけました。

今の職場は漢方にも力を入れているドラッグストアなんです。結果的に自分の好きな漢方について学べる環境に身を置くことができ、良かったと思っています。


「将来的には『漢方のことならSさんに聞け』と言ってもらえるレベルまで成長するのが今の目標です」

──では最後に、これから転職を考えている方に向けて一言お願いします!

登録販売者の職場は、実際に店舗に足を運ぶことでわかることも多いです。どんな医薬品や日用品を取り扱っているのか、調剤もやっているのか、お店やスタッフの雰囲気はどんなか……直接来店して感じることができます。私はオープニングスタッフとして働き始めることになりましたが、系列店でも足を運んでみると、自分に合っているか参考になると思います。

みなさんの転職活動がうまくいきますよう、応援しています!