まぶたのたるみは心身の不調の原因にもなる
「筋肉量が減り、肌のハリが失われ……という老化で起きる体の変化は、目にも当てはまることです」と話す、医師の大慈弥さん。20代以降、徐々にまぶたの皮膚はゆるみ、まぶたを開閉する筋肉は衰えます。その結果、まぶたはたるみ、下がってしまうのです。
「45歳頃には、20代と比べ、目は1mm程度小さくなります。目の印象は強いので、1mm違うだけでまったく違う表情に見えます」
先ほどのセルフチェックで当てはまる項目はありましたか?
「『まぶたのたるみ』で視野が狭まると、目を大きく開くために、衰えたまぶたの代わりに頭の筋肉を使います。その結果、眉と目の間が広がり、おでこにしわが寄り、さらには頭痛や肩こりなども引き起こします。美容上の問題だけでなく、健康を脅かす、実は侮れない問題なのです」と大慈弥さん。
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まぶたのたるみの原因は、筋肉と皮膚の老化です
「まぶたのたるみは、筋肉の衰えが進行すると『眼瞼下垂(がんけんかすい)』、皮膚がよりゆるむと『眼瞼皮膚弛緩症(がんけんひふしかんしょう)』と診断され、併発する人も多いです。治すには診断に沿った手術を行うことになります」
まぶたを開く筋肉「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」「挙筋腱膜(きょきんけんまく)」がたるんで起きる眼瞼下垂と、皮膚がたるんで起きる眼瞼皮膚弛緩症があります。
だからその前に、食い止めることが重要。次回お伝えするマッサージや生活習慣で今すぐ対策を!
「スッキリしたまぶたは、美容的にも健康的にもよく、世界が明るく見え前向きになれます。まぶたをスッキリさせて、暮らしの充実度を上げていきましょう」
取材・文=井口桂介(編集部)、撮影=日高奈々子、イラストレーション=omiso
※この記事は雑誌「ハルメク」2023年10月号を再編集しています