閉経後でもエストロゲンが減らないことがある!?
閉経の時期は個人差があることがわかりました。しかし、閉経後でもまれにエストロゲンが減らない場合があるそうです。
「閉経前は、エストロゲンは卵巣で産生されていましたが、閉経後は卵巣の機能が低下してほとんど産生されなくなります。それにもかかわらず、検査をするとエストロゲンの数値が高いことがあります。
閉経後にエストロゲン数値が高いことは卵巣腫瘍をはじめとする婦人科系がんの原因にもなることがあり、エストロゲン産生腫瘍といわれるものがあります」(駒形先生)。
ホルモン検査は、あまり気軽にできない印象がありますが、気になる場合は受けたほうが良いのでしょうか。
「閉経後に不正出血や腹部の張りなどがある場合は、婦人科を受診しましょう。必要があればホルモン検査をおこないます」(駒形先生)。
(広告の後にも続きます)
まとめ
女性ホルモンは多いほど若くてきれいになれる? と思っていましたが、そう単純な話ではなさそうです。体はその時々に合わせて必要なホルモンを出すようになっているということに改めて生命の神秘を感じました。閉経がまだの人も、もう来た人も、自分の体の変化を注意深く見守っていきましょう!
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
取材・文/mido
ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
著者/監修/駒形 依子 先生
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。