秋の宝物の収穫
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我が家のパーマカルチャーガーデンでは、サトイモの収穫をスタートしました。大きな葉が装飾的で、非常にローメンテナンスなので、サトイモは私のお気に入りの植物の一つ。1株から驚くほどたくさんのサトイモが収穫できます。少なくとも家族で3回は美味しい食事を味わうことができました。
サトイモの収穫は、まるで宝物を掘り出しているよう。毎回驚きと大いなる収穫があります。サトイモが大好きな友人もいるので、収穫後はシェアして楽しむこともできます。
普通のスーパーではなかなか見かけない、100%オーガニック栽培のサトイモは、とても美味しいです。ヘチマとシソの種子も採種しました。こうした種子を、来年の種まきに向けてしまっておくのも、この時期の楽しい庭仕事です。
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庭作業の際には安全に注意を
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先日、思わず二度見してしまうような庭の剪定シーンに遭遇しました。
道路に面して高さ180cmほどの石塀で囲われた庭の近くを通ったとき、庭のご主人が石塀の横に車を停めると、車の窓を開けて、その窓の桟に乗って庭木の枝を切り始めたのです。その間わずか数分ほど。手早く作業を終えた彼は、トランクに切った枝を積み込み、車を車庫に移動させていました。
車の窓に乗っての高枝切りは見たことがありませんでしたので、素早く器用な仕事ぶりに感心しました。ただし、車の窓は足を乗せるスペースも小さく、容易に足を踏み外して事故につながりかねないので、推奨はしません。
樹高が高い樹木や灌木の枝を剪定するのは危険な作業なので、水平でぐらつかない地面に、しっかりしたはしごを立てて行うほうが安全です。剪定作業の際は、2人がペアになり、1人が剪定している間、もう1人がはしごを押さえたり、周囲の状況を確認したりできればさらによいでしょう。
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私の場合、直近の庭作業中のアクシデントは、11月のことです。庭のカンナやショウガなどを切り戻している間、考え事をしていたところ、人差し指を切ってしまい、かなり出血する事態に。またいつもは、消毒液や絆創膏を入れた小さなカバンを持つようにしているのですが、その日に限って持っていませんでした。
車の中にあった除菌シートで汚れをぬぐって消毒したところ、幸いすぐに出血は止まりましたが、その日の庭作業はこれでおしまい。私のガーデナーとしてのキャリアの中で、園芸鋏でこんなケガをしたのは初めてのことです。その日は一日、自分に腹が立つやら悲しいやら、信じられない思いでした。
ガーデニング作業中のケガの予防
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日常生活の中でもケガをしてしまう場面は星の数ほどあり、もちろんガーデンもそうしたシチュエーションの一つ。私のようなアクシデントを防ぐためには、園芸鋏などのガーデンツールを使う際は、必ずよく集中した状態で使い、体調が悪いときなどは避けることが大切です。
また、この季節になると、ガーデニング作業中に目を保護することの大切さをますます実感します。秋は多くの植物が種子をつけ、植物に触れたり切り戻したりすると、種子が飛び出して目に入ってしまうことがあり、そうなるとしばらく何も見えません。寒風で目が乾いたり、土埃が舞い上がったり、また小さな虫などが目の近くまで飛んでくることもあります。こうした要因で視界が一時的に悪くなると作業しづらいだけでなく、事故にもつながりかねません。
庭仕事に適した服装、特に靴も非常に大切です。ガーデナー修行を始めたばかりの頃、職場の安全性について学ぶ機会がありましたが、そのときも大きなトピックの一つが仕事に適した靴についてだったのを覚えています。ちょっと家の周りや庭に出るときは、サンダルや突っ掛けを履くのが便利ですが、庭仕事をする際はこうした靴は危険です。ガーデニング用ブーツなど、動きやすく足全体をしっかり保護してくれるものを選びましょう。服装についても注意が必要で、例えばはしごの上に立って枝を切っているとき、急にアリや毛虫などが、頭や肩、ひょっとしてシャツの内側に落ちてきたりするかもしれません。びっくりして飛びのいたりすれば大変危険です。こうした事態を防ぐためにも、首元までしっかり多い、緩すぎない服を身に着けるとよいでしょう。
何気ない庭仕事の中にも、小さな危険はたくさんあります。庭仕事をするときは、十分な時間と気力、体力があるときにしましょう。または、いっそプロのガーデナーを雇ってしまうのもいいですね。ケガに注意して、年末までに、家や庭、そして心の大掃除を済ませ、すっきりとした状態で新年を迎えましょう。
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私の次のプロジェクトは、ガーデンでもっとたくさんのキノコを育てること。市場にはたくさんの種類が並んでいますが、この秋から栽培に挑戦してみたいと思います。
Credit
話 / Elfriede Fuji-Zellner
– ガーデナー –
エルフリーデ・フジ・ツェルナー/南ドイツ、バイエルン出身。幼い頃から豊かな自然や動物に囲まれて育つ。プロのガーデナーを志してドイツで“Technician in Horticulture(園芸技術者)”の学位を取得。ベルギー、スイス、アメリカ、日本など、各国で経験を積む。日本原産の植物や日本庭園の魅力に惹かれて20年以上前に日本に移り住み、現在は神奈川県にて暮らしている。ガーデニングや植物、自然を通じたコミュニケーションが大好きで、子供向けにガーデニングワークショップやスクールガーデンサークルなどで活動中。
Photo/ Friedrich Strauss Gartenbildagentur/Stockfood
まとめ / 3and garden
スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。