2024年11月27日放送のニュース番組「イット!」(フジテレビ系)で、17日に投開票された兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦氏の広報・SNS戦略を担当していたとnoteで明かした広報・PRのコンサルティング事業などを行う「merchu(メルチュ)」の代表の自宅を訪ねていたところが放送され、波紋を広げている。

24年5月には、フジテレビと日本テレビが、ロサンゼルスドジャース・大谷翔平選手の自宅前からレポートしたとして問題になったばかり。この問題の反省はないのか、というわけだ。批判の声に対して、フジテレビはどう受け止めるか。広報担当者はJ-CASTニュースの取材に対して、「様々な意見があることは承知しております」と回答した。

自宅のインターホン押し、「隠れともとられかねない状況が続いています」…

斎藤氏の公職選挙法違反疑惑は、PR会社「merchu(メルチュ)」の折田楓氏がnote記事で、兵庫県知事選における斎藤氏のSNS戦略や広報全般を担当したとして、その具体的内容を記載したことが発端だ。

27日の「イット!」では、折田氏の会社や自宅を訪ねる様子を放送した。「渦中の代表は取材に応じることもなく、兵庫県内の会社にも姿を見せていません。自宅を訪れましたが、こちらも。雲隠れともとられかねない状況が続いています」と自宅のインターホンを押す様子を公開した。

ネット上では、折田氏の自宅を訪れたことに対して「権力の乱用ではないか」「大谷翔平の件から反省がない」「プライバシー保護が考えられていない」といった旨の批判が相次いでいる。

5月には、「Live News イット!」(フジテレビ系)のレポーターが大谷翔平選手の購入した新居の前で中継をし、物議を醸していたことを関連付ける人も多かった。

今回、折田氏の自宅を直撃したことに批判の声が上がっていることをフジテレビはどう受け止めるか。企業広報部の担当者は28日、J-CASTニュースの取材に対して「様々な意見があることは承知しております。取材や番組制作の詳細については、お答えしておりません」と回答した。