3.築30年の家の問題解決リフォーム方法と費用相場
ここからは、築30年の家に必要なリフォームの内容と費用相場をご紹介します。
3-1.スケルトンリフォームの費用相場
【坪数別・戸建てスケルトンリフォーム費用】
750~1150 | 1000~1400 |
900~1300 | 1200~1600 |
1000~1450 | 1350~1800 |
1200~1700 | 1600~2100 |
1400~2000 | 1900~2500 |
※木造軸組み工法の建物の場合
※税別
※時勢により相場は変動することがあります
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/381(右)
【㎡別・マンションのスケルトンリフォーム費用】
50㎡ | 650~850万円 |
60㎡ | 750~990万円 |
70㎡ | 840~1120万円 |
80㎡ | 920~1240万円 |
90㎡ | 990~1350万円 |
100㎡ | 1050~1450万円 |
※㎡単価約12.5~15万円で計算(費用提供:あなぶき興産|実際のマンションスケルトンリフォーム施工例より)
出典:https://www.reform-guide.jp/topics/mansion-renovation-hiyou/
【事例付】スケルトンリフォームの費用相場-費用を抑えるコツも-
3-2.部分リフォームの費用相場
屋根・外壁のリフォーム
スレート屋根は築30年程度で葺き替え(ふきかえ)が検討されます。瓦は状態に応じて修繕を行いましょう。
外壁材のひび割れや剥がれがある場合、新しい外壁材へ張り替えたり、既存の外壁材の上から新しい外壁材を上張りすることができます。
外装や屋根をこれまで塗装メンテナンスをしてきた家で状態がよければ、張り替えまでしなくとも塗装ですむ場合もあります。
スレート屋根の葺き替え | 70〜200万円 |
瓦の修繕(交換・漆喰の修理など) | 5千〜1万円/枚 |
外壁材の張り替え・上張り | 130〜290万円(30坪程度) |
屋根の葺き替えリフォーム費用相場|安く抑える方法は?
外壁リフォームにかかる費用を完全解説!費用を抑える方法もご紹介
耐震リフォーム
耐震リフォームは築年数が経っているほど、費用が上がる傾向にあります。築30年の場合、平均的な耐震補強工事費用は170万円程度です。ただし、補強工事の内容によっても、大きく費用は変動します。
【徹底解説】一戸建ての耐震補強、築何年から必要?工事の内容から費用やかかる期間、補助金制度まで
給排水管の修繕
給排水管の交換自体は、多額の費用はかかりません。しかし、床や壁を剥がして工事する必要がある場合、解体や内装工事費がプラスでかかり、内装材のグレードなどで費用が大きく変わります。
給排水管の交換 | 15万円〜 |
床・壁の解体・復旧 | +50万円〜 |
断熱リフォーム
断熱リフォームには、熱の出入りの多い窓をリフォームする方法や、壁や床・天井に断熱リフォームを行う方法があります。
内窓の設置 | 6~15万円 |
壁に断熱材を入れる | 内側:80~250万円 外側:350~500万円 |
床に断熱材を入れる | 20~30万円 |
天井に断熱材をいれる | 15~50万円 |
断熱リフォームについて徹底解説!種類や費用、補助金制度をご紹介
水回り設備を交換するリフォーム
水回り設備の交換には、電気・水道・壁や床などの工事も含まれるため、個別に行うよりも一気にまとめて行った方が効率的に行うことができ、費用も抑えることができます。
洗面化粧台の交換 | 10~25万円 |
キッチンの交換 | 60~200万円 |
熱効率の高い給湯器の設置 | 35〜280万円 |
高断熱浴槽への交換 | 100~300万円 |
節水トイレへの交換 | 15~33万円 |
水回りリフォーム|費用相場・業者選び・安く抑える方法など全て解説!
バリアフリーリフォーム
バリアフリーリフォームは、工事内容によって費用が異なります。身体や住まいの状態に合わせて工事項目を決めましょう。要介護者などがいる場合、介護保険を適用することで費用負担が抑えられることもあります。
手すりの設置 | 1万円~ |
段差をなくす | 1〜25万円 |
バリアフリーユニットバスへの変更 | 80~150万円 |
滑りにくい床材への変更 | 2~10万円/部屋 |
バリアフリーリフォームの具体的なポイントや費用。補助金・業者選びも解説
(広告の後にも続きます)
4.築30年以上の家のリフォーム事例
築30年以上経った住まいを、快適な空間へと生まれ変わらせた実例をご紹介します。
耐震性の向上や断熱性能の改善など、古い家ならではの課題を解決しながら、現代の暮らしに合わせた間取りや設備へと一新しています。
予算や工期を含めた具体的なリフォーム事例から、リノベーションのヒントが見えてくるはずです。
事例1:築30年マンション|間取り変更と段差解消のスケルトンリフォーム
after
間取りの変更と水回りの更新を検討していた築30年のマンション。水回りの位置も変更するため、スケルトンリフォームを実施しました。
キッチン・浴室・洗面化粧台・トイレの水回り設備を一新。壁付けのキッチンを移動して、対面式キッチンへ。リビングの一角にある和室の段差解消も希望されていたため、和室をなくし、無駄がなく使いやすいLDKを実現しました。
30年 |
1.5カ月 |
700万円 |
スケルトンリフォーム(間取り変更・水回りの更新・バリアフリー化・内装工事など) |
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/154
事例2:築37年戸建て|断熱・バリアフリーのフルリフォーム
after
築30年を超える戸建て住宅で実施したフルリフォームの事例です。1階のシロアリ被害に対し、基礎補強と防蟻消毒を実施。断熱性向上のため、浴室・洗面室に断熱窓と換気乾燥暖房機を設置したほか、床の張り替えや折れ戸の採用でバリアフリー化も実現しました。
2階は対面キッチンへの変更やパントリーの造作で収納力を向上。屋根は金属屋根の重ね張り、外壁は塗装で耐久性と美観を向上させ、将来を見据えた快適な住まいへと生まれ変わりました。
37年 |
4カ月 |
1929万円 |
耐震補強・間取り変更・水回りの更新・バリアフリー化・内装工事・外装工事など |
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/338
事例3:築32年戸建て|バリアフリーや省エネを考えた水回りのリフォーム
after
築32年を迎え、水回りに不具合が発生しはじめた戸建て住宅。キッチン、浴室、洗面室、トイレ、給湯設備を一新して、機能性や使い勝手を向上させました。
大きな間取り変更はしていませんが、柱を移動させることで一坪タイプの広々としたユニットバスを実現。トイレと廊下の段差解消も行い、バリアフリー化も実施しました。
32年 |
1カ月 |
429万円 |
水回りの更新・バリアフリー化・内装工事・外装工事など |