4年ぶりのV奪回を飾った巨人が今オフにFA市場で、大山悠輔(阪神)、甲斐拓也、石川柊太(ソフトバンク)の獲得に乗り出していることが報じられている。もっとも、大山は2024年11月29日、阪神への残留が表明された。

巨人がFA補強に乗り出すのは4年ぶり

巨人がFA補強に乗り出すのは、20年オフに梶谷隆幸、井納翔一を獲得して以来4年ぶりだ。

FAで同時に3人を獲得した時は16年オフのみ。DeNAの山口俊、ソフトバンクの森福允彦、日本ハムの陽岱鋼を獲得している。ただ、FA補強が額面通りに戦力アップへつながるとは限らない。

スポーツ紙デスクはこう語る。

「甲斐が移籍してくれば、岸田行倫、小林誠司、大城卓三の正捕手争いになる。守備型捕手の甲斐は岸田とタイプが重なります。投手と呼吸を合わせるのに時間が掛かりますし、長い目で起用する必要がありますが我慢して起用し続けられるか。石川は先発で起用することになりますが、2ケタ勝利は20年以来遠ざかっています。先発の柱になれるかというと疑問符が付く。そう考えると、本当に必要と言える選手がいないんですよね」

甲斐、石川のソフトバンクバッテリーの実現は叶うか。巨人がラブコールを送るFA戦士たちの去就が注目される。(中町顕吾)