どん底の自分を救ってくれた自由人
昔から仕事人間で、割と仕事に情熱を注ぐタイプの私。しかし、その情熱は必ずしも実を結ぶことばかりではなく、時には空回りしたり、伝わらなかったり、裏切られたりと、心を痛めることも多々ありました。そんなときも大抵はビールを飲んでひと晩寝れば翌日には充電完了して復活しているのですが、1度、長期にわたり苦しんで朝布団から起き上がれない状況に追い込まれたことがありました。
それでも生活していくために出社し続けたのですが、どうにもバランスが取れなくなり「会社を辞めてもいいかな?」 と夫にボソっと言いました。自分の予想では、子どもの進学費用も捻出しなければいけない状況で何を言ってるんだと叱られると思っていました。でも、帰ってきた言葉は見事に予想を裏切り、「辞めろ、辞めろ、そんな会社。パートなんだから、またほかを見つければいいじゃん!」 とひと言。そしてすぐテレビを見ながらゲラゲラ笑っていました。
意外な返答にポカーンとしました。この人、真剣に将来設計を考えているんだろうか?と思った半面、この自由人のひと言に救われた気がしたのも事実です。
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まとめ
私と夫は性格も思考も正反対。何事も計画的に行動し、極力リスクを回避する生き方をしてきた私には、あまり深く物事を考えず気の向くままにが信条の夫の生き方は理解しがたいところもあります。しかし、苦しい状況の私を救ってくれたひと言がきっかけで、夫を見る視点が変わりました。昔よりも私の怒りの沸点が下がったのかもしれませんが、夫がしでかすことに対して怒りという感情にまで達しなくなった気がするのです。
宇宙人のような人との共同生活を苦痛と思うかおもしろいと捉えるかどうかが、結婚生活が豊かになるかどうかの分かれ目になるのかもしれないと思いました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
著者/柳沢 ひかる
50代女性。4人家族。50代に突入し、少し自分のための時間もできて、これからまだまだ更なるパワーUPを目指す。